【ムエタイ】福田海斗がラジャダムナンのメインで完勝
「スック ワンキントーン」
2017年11月12日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼メインイベント 115ポンド(52.16kg)契約 3分5R
○カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/キング・ムエ/元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者/元WPMF世界フライ級王者/ムエサイアム中部スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※49―48、49―48、49―47
●ラタナポン・ノーアヌワットジム(タイ)
11月12日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム『スック ワンキントーン』興行メインイベントに元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者・福田海斗(キング・ムエ)が出場。ラタナポン・ノーアヌワットジム(タイ)に判定勝利し、ランキング入りや王座挑戦に向け弾みをつけた。
この日の興行は日曜日興行。本来ならば若手の選手が出場する新人戦だが、プミポン前国王陛下の国葬に伴う興行自粛開け初めての『スック ワンキントーン』興行ということで、実績のある福田がメインイベントに出場。対戦相手も強豪ラタナポンとの一戦となった。ラタナポンはランキングにこそ入っていないものの、かつて福田がKO負けを喫したドードー・ルークコークラックに勝利、最近では9月12日(火)のルンピニースタジアム第4試合に出場し、判定勝利を収めている強豪選手。
試合前賭け率は、やはり格が上の福田がリード。8月、9月と同じく強豪チャットペット・ソープンサワットに連敗しているものの、そのチャットペットは福田との試合後すぐにプロムエタイ協会スーパーフライ級にランクイン(3位)し、連敗とはいえ福田の実力がギャンブラーから支持され賭け率に現れていた。
試合は序盤から福田が積極的に仕掛ける。伸びるジャブからロー、ワンツーとつなぐ。ラタナポンはうまくタイミングを盗んでミドルを合わせる。しかし福田はバランスを崩すことなく前蹴りでラタナポンを吹っ飛ばす。途中、福田のワンツーがクリーンヒット、一瞬ぐらつくラタナポン。福田はパンチの調子が良いようだ。
2Rに入り、ラタナポンもミドルやハイキックの数を増やし、福田の圧力に対抗する。福田の前蹴りをさばいて左フックをフルスイング。寸前でかわしたもののラタナポンの危険なパンチに福田も一瞬出足が止まる。
3R、双方が得意な首相撲勝負が始まる。ラウンド中盤からラタナポンの押しヒザ(ヤッサイ=突き刺すというよりも相手にヒザを押し付けて押すような蹴り技)が数発連続して決まり、ラタナポン陣営が一気に沸き立つ。福田もヒジを合わせ流れを必死に守るがこのラウンドの展開としてはややラタナポンがリードか。ただし、このラウンド終了時の賭け率は3―2で依然として福田がリード。
そして4R、福田がワンツーから入り首相撲から左ヒザを強打。福田のポジションがよく好印象。ラタナポンは福田のヒザを待ってうまくコカすことに成功。しかし、途中からスタミナ切れか下がってしまい福田に押される展開。この動きをギャンブラーは見逃さず、賭け率も大きく福田に流れた。
そして最終R、福田は鋭い前蹴りでラタナポンを突き放してリードを守り、見事判定勝利となった。
日曜日の興行とはいえ、日本人選手がメジャースタジアムであるラジャダムナンのメインイベントに登場し、勝利を得た例はほとんどなく、藤原敏男以来の快挙と言えるだろう。
この勝利で8月からの連敗を止めた福田、プロモーターであるウィナイ・ナックシン氏も「今日のカイトは100%の実力を発揮できたわけではないが、この状態でも勝利をもぎ取ることができたのは大きい。12月はビックマッチで試合をさせることになるだろう」と更なる飛躍に期待を寄せた。一部関係者の間では、12月21日(木)のラジャダムナンスタジアム創立記念興行でのランキング入りや王座挑戦に関してビックチャンスという話も囁かれている。
Photo&Text MUAYTHAI SUPER FIGHT
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