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【修斗】大尊が剛よく剛を制して圧巻のKO勝ち

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2017/12/17(日)UP

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期待通りの肉弾対決となったが、太尊(右)が実力の違いを見せ付けた


サステイン

「プロフェッショナル修斗公式戦 インフィニティリーグ2017優勝決定戦」
2017年12月17日(日)東京・新宿FACE

▼第10試合 メインイベント 75kg契約 5分2R
○大尊伸光(総合格闘技津田沼道場)
KO 1R 3分22秒 ※パウンド
●田口泰地(roots)

 太尊は10月大会で修斗世界ライト級王者・松本光史を相手に完敗を喫し、今大会への出場を志願したという。階級、体重はこだわらないと太尊が申し出たため、本来ウェルター級で戦っている田口との契約体重(75kg)での試合が決定した。
 
 軽量級の試合が多い修斗のリングでは珍しい重量級対決が実現。ド迫力肉弾バトルが期待される。
 
 1R開始早々、田口が強烈な右ミドルを太尊のボディにヒットさせる。しかし、蹴った勢いそのままに転倒。田口のタックルを潰した太尊は側頭部にパウンドを入れていく。
 
 再びスタンドに戻り太尊が強烈な右ローを当てると田口がタックル。しかし、太尊がまたしても潰し、そのままフロントチョークの体勢に。自慢のパワーで絞め上げるが極まらず、パウンドに切り替える。
 
 上のポジションを取った太尊はガードポジションからコツコツパウンドを落とすが、膠着状態と判断したレフェリーがブレイクしスタンドへ。
 
 勢い良く右ミドルを蹴った後すかさずタックルに入る田口だったが潰される。そのまま太尊は、亀の状態になった田口に中腰でパウンド。強烈なパウンドを何度も叩き込まれ、防戦一方になった田口を見てレフェリーが試合を止めた。
 
 戦前の予想通り、互いにパワーをぶつけ合う試合となったが、これまで数々の修羅場を潜り抜けてきた太尊が経験と実力の違いを見せ付ける結果となった。


山本KID徳郁のような爆発力を見せ、東京のファンに鮮烈な印象を与えた山本(右)

▼第9試合 MOBSTYLES Presents インフィニティリーグ2017 フェザー級 5分2R
○山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会/勝ち点5)
KO 1R 2分06秒 ※左フック
●内藤太尊(roots/勝ち点4)

 この試合はインフィニティリーグ2017フェザー級の最終戦として行われるが、同トーナメントは既に勝ち点10の仲山貴志の優勝が決定しており、このカードは順位決定戦となった。
 
 山本は2016年のライト級新人王で、ラグビーで培ったフィジカルに加え、関西の名門コブラ会でテクニックを磨く。リーグ戦では仲山にスプリット判定ながら勝利を収めている。
 
 一方、内藤は修斗世界フェザー級6位にランキングされており、同10位の山本よりもランクは上。しかし、リーグ戦では仲山に1Rで一本負け、関西から参戦のクラスAシューター・TOMAに1Rわずか56秒でKO負けを喫するなど厳しい戦いが続く。

 優勝は逃したものの、これまで修斗でその実力を見せ付けてきた両者。ハイレベルな最終戦となった。
 
 1R、山本が左右フックを振るい内藤を後退させる。内藤が前進する山本の力を利用して投げようとするが、山本は粘りを見せて投げさせない。スタンドで互いにフックを強振し迫力のある打撃戦が続くが、組み際に内藤が強烈なヒジ打ちをヒットさせる。山本は後ろに吹っ飛ばされるように尻餅を付くがすぐに立ち上がり、ここから怒涛の猛攻撃。
 
 スイッチが入ったように距離を詰めてフックをブン回す山本。すると、その強烈なフックが内藤を捉える。ダウンした内藤にパウンドを落とし追撃の手を緩めない山本。何とか立ち上がった内藤だったが、最後は山本の左フックをまともに食らい、リングに大の字に倒れた。野生児のようなスピードとパワーを感じさせた山本が東京初進出で豪快なKO勝ちを飾った。

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