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【RISE】秀樹がリーの進撃をストップし、三冠制覇をアピール

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2018/02/04(日)UP

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

強打のリー(右)を完封した秀樹(左)


RISEクリエーション

「RISE 122」
2018年2月4日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント SuperFight! -63.5kg契約 3分3R延長1R
〇秀樹(新宿レフティージム/RISEライト級2位、K-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)
※リーは規定時間内に計量をクリアー出来ず減点1。

 秀樹は学生キック2階級王者で、アマチュアキックでも好成績を残して2014年プロデビュー。翌年、就職を理由に選手活動を休止していたが、昨年5月のRISEで戦線復帰して初回KO勝ち。9月には、韓国でK-1 GLOBAL(日本のK-1 WORLD GPとは別組織)が開催した『K-1 ULTIMATE VICTOR REVOLUTION FINAL』-65kg級世界トーナメントに参戦。連続KOで優勝を果たすなど10連勝中。

 リーは2012年10月、両国国技館で開催された『K-1 GLOBAL』に初来日。梅野源治とK-1ルールで対戦し、右ストレートでダウンを奪って梅野に黒星を付けた(現在でもタイ人以外では唯一の黒星)。その後も日本王者をKOするなど強打者ぶりを発揮。11月のTDCホール大会では合計3度のダウンを奪って野辺広大を破り、王座を奪取した。

 前日計量でリーは規定時間内に契約体重をクリアー出来ず、秀樹はハンディ無しの試合を望んだがルールにより減点1からのスタート。なお、リーは当日昼の計量に坊主になって現れ、何とか契約体重をクリアーして試合が行われることになった。

 1R、サウスポーの秀樹が左ロー、左ミドル、左ヒザ蹴りと左の蹴りをボディに集中させる。さらに左ストレートへとつなげる快調な動き。リーはボディと顔面をパンチで打ち分ける。

 2Rも秀樹は左の攻撃をボディへ集中させるが、リーはパンチに加えてローにつなぐコンビネーション。蹴らせて打つリーのパンチを被弾する秀樹だが、強靭なフィジカルで耐えて蹴りを見舞っていく。終盤には飛びヒザ蹴りも繰り出した。

 3R、秀樹が左ストレートをヒットさせると、リーもすかさず前へ出て打ち返す。リーはパンチをフル回転させてフック、アッパーで前へ出るが、秀樹は左ミドルを蹴って近づけさせない。それに対してリーはボディへのストレートを合わせる。

 蹴り続ける秀樹とパンチで前へ出るリーの一進一退の攻防が続いたが、秀樹が蹴り勝って判定3-0で勝利。リーのRISEでの4連勝を食い止めた。

 秀樹はマイクを持つと、「KO出来なくてすいませんでした。相手が決まってから毎日必死に練習してきました。何とか勝てましたが課題がまだ残ります。4月からKNOCK OUTのスーパーライト級トーナメントに出ることが決まっているので、完璧に仕上げて秀樹の強さを見せたいと思います。それと、しっかり結果を出しているのでRISEのタイトルマッチをさせていただければと思います」と、現在保持するK-1 GLOBAL王座に加え、KNOCK OUTとRISEのタイトルも獲りたいと宣言した。

 試合後のインタビューでは「予想以上にパンチが重くて速くて強かった。コンディションが凄く良かったので、何とか判定で勝てました。ボディは狙っていましたね。気持ちでは最後出し切って終わりました」と試合を振り返る秀樹。

 今後については「KNOCK OUTの決勝で(RISEスーパーライト級王者の)不可思選手とやれたらいいなと思っています。RISEのタイトルマッチはKNOCK OUTのトーナメントの合間でもいいし、KNOCK OUT決勝戦の1週間後でもやります」と、三冠制覇へ意欲を見せた。


互いに譲らない激闘を制した北井(左)

▼セミファイナル ライト級(-63kg)3分3R延長1R
〇北井智大(チームドラゴン/RISEライト級3位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEライト級5位)
※本戦の判定は30-29(北井)、30-30、30-30

 北井は昨年3月からRISEに参戦し、RISEランカーをことごとく撃破。3連勝を飾ったが、2017年最終戦の11月TDCホール大会で秀樹に敗れタイトル戦線から一歩後退。

 対する直樹も一時は6連勝で王座に近づいたが、昨年7月の挑戦者決定戦で麻原将平にKOで敗れ、タイトル戦線から一歩後退。今回が約7カ月ぶりの復帰戦となる。両者とも再びタイトル戦線に浮上するために勝利が欲しいところ。

 1R、直樹は自分の距離を保ちながら左ハイキックを狙いつつ、北井のガードの隙間からパンチを入れていく。北井はジャブ、右ストレートで様子を見る。

 2R、直樹は突き刺すような前蹴りを多用するが、北井は構わず入り込んでいく。しかし、直樹はバックステップを使って北井をかわす。詰める北井と離れる直樹。北井は右ローを集中させ、パンチのラッシュも見せた。

 3R、北井がパンチから右ハイキックを繰り出すと、蹴り上げたヒザが直撃して直樹は左目上をカットして流血。ドクターチェックが入る。再開後、一気にパンチで前へ出る北井が攻めると直樹は再び流血して2度目のドクターチェックに。

 しかし、直樹はここで焦らずに北井のパンチをかわしながら逆にパンチを当てていく。直樹のアッパーなどがヒットするが、北井は必死の応戦。ジャッジ1名が30-29で北井を支持したが、2名が30-30で延長戦へ突入する。

 延長戦が始まってすぐ、直樹の右ストレートからの右ハイキックがクリーンヒット。グラつく北井だが守りに入らず打ち合いに行く。直樹は右フックをヒットさせ、前へ出る北井は空振りが目立つが、直樹の飛びヒザ蹴りをかわすと一気にラッシュ。左フックから右フックをヒットさせて左右フックの連打で直樹をダウン寸前まで追い込み、判定で激闘を制した。

 北井はマイク持つと「最後は自分らしい激闘が出来たと思います。また見に来てください」とアピールした。

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