【ムエタイ】ラジャダムナンで“天才少年”吉成が逆転勝利
2月19日(月・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアムで開催された『スック・シェフプンタム』に、現在高校2年生でWMC世界ピン級王者の名高・エイワスポーツ(=吉成名高)が出場した。
“天才ムエタイ少年”の異名を持つ吉成は小学生時代からムエタイのアマチュアジュニア大会で 数々のタイトルを獲得し、17冠王に輝いた実績を持つ。現在、主戦場としているラジャダムナンスタジアムでの戦績は10戦9勝1敗、その1敗を喫した相手ペットチン・ルークバーンマイには昨年8月のラジャダムナンでの再戦でリベンジを果たしている。
今回の試合は47.0kg契約で行われ、対戦相手はタイ地方のチャンピオン、モンシット・パノントーン(タイ)。年齢は18歳だか試合数は300戦以上。フィームー(=テクニシャン)のムエカオ(=首相撲)を得意とする。
また、この試合は朝の計量時に双方が10万バーツ(約34万円)を出し合い、勝った方が20万バーツ(約68万円)を総取りするドゥーンパーンムエ(賭け試合)が成立した。
1R、お互いに相手の様子を見る展開に。名高は前蹴り、モンシットはパンチや蹴りで、ペースを掴もうとする。
2R、名高は前蹴りや左ミドル、モンシットは前蹴りをキャッチしてのヒジやパンチで攻める。3R、名高はパンチと左ミドルで攻め、モンシットは首相撲からのヒザでプレッシャーをかけて行く。このラウンド終了時はモンシットが優勢。
4R、劣勢の名高にギャンブラーから4万バーツ(約16万)の注射が入る(注射とは高額なお金を名高に賭けているギャンブラーが、名高が勝った場合に自分の賭け金から賞金を渡すこと)。勝負を決めにきたモンシットが首相撲からヒザの猛攻、そして名高を転かす。名高はパンチで逆転を狙うがその後もモンシットの首相撲からのヒザの攻撃が続く。
残り1分15秒の時点で名高の左ボディストレートがクリーンヒット。モンシットがダウン。カウントが5まで続くがモンシットは立つ事が出来ず、レフェリーが試合を止め、名高が逆転勝利した。
試合後、吉成は「左ボディが2Rからヒットしていたので絶対に効いていると信じて打ち続けました。モンシット選手は今まで戦ってきた選手で一番強かったです。ギャンブラーからの注射は、試合中はお金より絶対に負けたくないという気持ちで気になりませんでしたが、今試合が終わって実際に頂けると嬉しいですね」とコメント。
なお、2月18日(日・現地時間)タイ・バンコク市内で開催されたタイテレビマッチ『NOW26』に出場した朝陽・PKセンチャイムエタイ(=品川朝陽/エイワスポーツジム)は2RKO勝利。同日にバンコクのブルーアリーナで行われた試合では、中学校1年生の士門・エイワスポーツ(=吉成士門)がサラウット・シッヨーシエン(タイ)に5R判定負けをした。
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