【ONE】引退表明の横田一則、19歳の完全決着男に無念の一本負け
ONE Championship
「ONE:VISIONS OF VICTORY」
2018年3月9日(金・現地時間)マレーシア・クアラルンプール アシアタ・スタジアム
▼フェザー級 5分3R
○クリスチャン・リー(19=シンガポール)
一本 2R 4分34秒 ※チョークスリーパー
●横田一則(39=K-Clann/元DEEPライト級&フェザー級王者)
ベテランファイターの横田一則が、今年6月に予定されている引退試合を前に、アジア最高峰の総合格闘技団体『ONE Championship』(ワン・チャンピオンシップ、通称ONE)での初勝利に挑んだ。
横田は主戦場の『DEEP』ではライト級とフェザー級の二階級を制覇した実績の持ち主。ONEには2016年5月から参戦して2戦2敗、いずれも王者相手の試合であったが、未だ勝ち星を掴めていない。しかし、約2年ぶりの古巣凱旋となった昨年12月の『DEEP 81 IMPACT』では、一本勝ちを収めて連敗から脱出。今回、再びアジア最高峰の舞台で悲願の初勝利を目指す。
対戦相手のリーはONE生え抜きの若手エース。17歳で迎えた2015年11月のプロデビュー戦からONE一筋で8勝1敗の好戦績を収めており、このうち5試合がKO・TKO勝ち、3試合が一本勝ちと、勝ち星のすべてが完全決着だ。
1R、力強い右前蹴りと右ローで先手を取った横田に対し、右フックからすぐさまタックルを仕掛けるリー。横田は背中を取られるも、ここはテイクダウンを許さない。勢い付いたリーはいったん離れると鋭い打撃で攻勢に。左ハイと左右フックを浴びた横田はすぐにタックルを仕掛けるも、リーにがぶって潰されヒザ蹴り連打を被弾。
ここをしのいでスタンドに戻った横田だが、終盤に左ローを放ったところでリーにテイクダウンを奪われる。リーが横田にエルボーを2発落としたところでラウンド終了のホーンが鳴った。横田はダメージがあるのか、しばらく起き上がれない。
2R、巻き返したい横田は左右フックをガンガン振るって前進し、リーにケージ(金網)を背負わせる。ここからタックルを潰され再びリーのヒザ蹴り連打を浴びる展開になるが、横田がスクランブルに持ち込んで鮮やかにトップを奪い返すと、場内からは「ヨコタ」コール。だが、リーも横田に攻め込ませず、両足で突き放して立ち上がる。ここで顔面から出血が見られる横田にドクターチェックが入った。
試合が再開されると、なおも左右フックで前に出る横田に対し、リーはタックルでテイクダウンを奪ってバックマウントから鉄槌。スクランブルに持ち込んだ横田が立ち上がったところを逃さず、リーはチョークに捕らえて一気にグランドに引き込む。ここからリーがさらに捻りを加えて首を絞め上げると、横田はたまらずタップ(ギブアップの意思表示)した。
成長著しい若手エースを相手に、横田は果敢に勝負を挑んでベテランの意地を見せたが、一本負けでONE初勝利を上げることはできなかった。一方、4連勝をマークすることになったリーは、試合後にONEフェザー級王座挑戦を誇らしげにアピールした。
▼メインイベント フライ級 5分5R
○リース・マクラーレン(26=オーストラリア)
一本 2R 3分12秒 ※肩固め
●ジアンニ・スッバ(25=マレーシア)
マクラーレンは2015年12月からONEに参戦。同団体での戦績は3勝2敗だが、2016年12月にはビビアーノ・フェルナンデスが保持するONEバンタム級王座に挑戦し、敗れはしたものの判定2-1の接戦を演じている。今回がフライ級転向2戦目。
対するスッバはクリスチャン・リーと同じく、ONE生え抜きのエース格。2012年10月のプロデビュー戦から9勝2敗の好戦績を収め、前回の試合(昨年8月)では渋谷莉孔に判定勝ちしている。母国凱旋試合を勝利で飾ることができるか。
1R、間合いを詰めてくるマクラーレンに対し、スッバは構えをスイッチしながらジャブを突く。母国の観客の声援を受けて、スッバはパンチ連打で突進し、右フックをヒットさせる。しかし、マクラーレンはラウンド終了まで残り1分のところでタックルを仕掛けてテイクダウンに成功。スッバはそのままマウントを許し、マクラーレンの鉄槌を浴び続ける苦しい展開となった。
2R、マクラーレンはガス欠気味のスッバを再びタックルでテイクダウン。スッバはまたもや簡単にマウントを許してしまう。肩固めの体勢に入りながらマクラーレンはサイドに移行し、そのままガッチリと極めに入ると、スッバはたまらずタップした。
マクラーレンが勢いのあるスッバに一本勝ちを収め、フライ級転向後2連勝をマーク。スッバは母国の観客に勝利を捧げることはできなかった。
▼セミファイナル 5分3R
○アギラン・チャーニ(マレーシア)
一本 2R 1分04秒 ※アメリカーナ
●アミテシュ・チャウビー(インド)
▼63.0kg契約 5分3R
○ダニー・キンガド(フィリピン)
判定3-0
●ソティール・キチュコフ(ブルガリア)
▼ウェルター級 5分3R
○ルイス・サントス(ブラジル)
判定3-0
●キアムリアン・アバソフ(キルギスタン)
▼60.0kg契約 5分3R
○ミシェル・二コリーニ(ブラジル)
一本 1R 2分26秒 ※リアネイキドチョーク
●イリーナ・キセロヴァ(ウクライナ)
▼72.3kg契約 5分3R
○マ・ジア・ウェン(中国)
一本 2R 2分38秒 ※リアネイキドチョーク
●アマッド・ムジタバ(パキスタン)
PHOTOS(C)ONE Championship
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