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【パンクラス】ハファエル・シウバがバンタム級暫定王者に輝く、負けた上田将勝は引退

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2018/05/20(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

試合後、パンクラス・ライト級王者・久米鷹介へ挑戦状を叩き付けたサントス(左)

▼第8試合 ライト級 5分3R
○トム・サントス(ブラジル/チーム ブラジリアン タイ/同級3位)
TKO 1R 3分43秒 ※パウンド連打
●冨樫健一郎(パラエストラ広島/同級7位)

 サントスは元RISEウェルター級王者ダニロ・ザノリニの弟分で、MMA戦績は12戦7勝5敗。昨年、100万ドル(約1億円)争奪ROAD FC世界トーナメントに出場しベスト8となった強豪だ。パンクラス初参戦となった3月11日の『PANCRASE 296』では井上雄策との壮絶な打撃戦の末TKO勝利、それから約2カ月のスパンで早くもパンクラスに再来襲を果たす。
 
 一方、富樫は修斗を主戦場とし、2012年からはパンクラスにも参戦。18勝12敗5分の戦績を持つベテラン選手だ。昨年11月には17戦無敗のロシア人選手アジズ・パフルディノフに判定負けを喫しており、今回が再起戦。
 
 勢いに乗っているサントスがこのまま王座奪取へ突き進むのか。それとも、2試合連続で強豪外国人の挑戦を受けて立つ富樫がベテランの意地を見せ付けるのか。

強烈なパンチでKO負けを喫した富樫

 1R、サントスが強い右ローを蹴るのに対し、富樫はパンチを振るう。緊張感のある間合い合戦が続く中、サントスのインローがローブローとなり試合は一時中断。再開後、富樫はジャブで距離を取る。しかし、サントスが踏み込んで右ストレートを叩き込む。ふらつく富樫へさらに強烈な右フック。うつぶせにダウンした富樫にパウンドをまとめたところでレフェリーが試合を止めた。
 
 破壊力のあるパンチでKO勝ちを飾ったサントスは、マイクを手に取り「久米(鷹介=パンクラス・ライト級王者)かかって来い。俺がパンクラスのチャンピオンだ」と吠え、王者・久米への挑戦をアピールした。


村山(左)はこの右ストレートでダウンを奪った

▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○村山暁洋(GUTSMAN/第9代パンクラス・ウェルター級王者)
TKO 1R 48秒 ※チョークスリーパー→レフェリーストップ
●奈良貴明(パンクラスイズム横浜/同級6位)

 奈良は2016年にデビューし戦績は3勝2敗だが、昨年3月には近藤有己、7月には窪田幸生とベテラン勢を連破している。11月の高木健太戦では打撃戦の末に惜敗したが今回、格上の元王者である村山に挑む。
 
 一方、村山は19勝8敗のオールラウンダーで2016年10月までパンクラス・ウェルター級王者だったが、三浦広光に判定で敗れて王座陥落した。1年2カ月振りとなった昨年12月の佐藤天(たかし)戦ではTKO負けを喫し現在2連敗中。

奈良(上)はタップせずに失神

 新世代の奈良が村山を倒し世代交代を告げるのか、それとも数々の修羅場を潜り抜けて来た村山が若手の壁となるのか。
 
 1R、村山が奈良の蹴りに合わせて右ストレートをクリーンヒットさせる。これが効いた奈良はとっさにタックルするが潰される。流れるような動きでバックに回った村山は、まだダメージのある奈良の身体を伸ばしチョークスリーパー。これがガッチリと極まるが、奈良はタップせずに失神。村山が快心の秒殺一本勝利を飾った。
 
 試合後、村山は「プロ20勝目を一本で勝てて良かったです。来年あたり、またタイトルマッチをやりたいです」とマイクアピールした。

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