【UFC】最多防衛王者デメトリアス・ジョンソンついに陥落、五輪金メダリストが新王者に輝く
▼ミドル級 5分3R
○チアゴ・サントス(34=ブラジル/UFC世界ミドル級12位)
判定3-0 ※29-27、29-27、29-26
●ケビン・ホランド(25=アメリカ)
サントスは昨年2月から4連勝と好調であったが、今年4月にデヴィッド・ブランチ戦で初回KO負け。今回が再起戦となる。戦績は17勝6敗。
対するホランドは、デイナ・ホワイトUFC代表が新たな才能を発掘する新企画「ダナ・ホワイト チューズデーナイト・コンテンダーズ・シリーズ」の査定試合を経て、今大会からUFCに本格参戦を果たす。戦績は11勝3敗だ。
1R、序盤から関節蹴りや横蹴りをダイナミックに繰り出すホランド。サントスが組みついてくると、ホランドは飛びつきながらのオモプラッタで一気にグラウンドへ引き込み、そこから腕十字に切り替えて極めにいく。しかし、サントスは体を回転させてこのピンチから脱すると、ホランドの上からにここぞとばかりに強烈なパンチとエルボーを落とす。
スタンド勝負に行きたいサントスが自ら立ち上がると、今度は下になったホランドが猪木アリ状態から関節蹴りや体を浮かせての左ハイ。ホランドの長い足は寝た状態からでもサントスの顔面に届く。さらに蹴りを放ちながらなぜか高笑いするホランドに対し、怒りモードに入ったサントスは上から強烈なパンチとエルボー。両者のアグレッシブさに会場が沸く。
2R、ホランドが右オーバーハンドから即座に左ハイをヒットさせる。サントスも負けじと強烈な左ハイを返し、続けざまにタックルでテイクダウンも奪う。ホランドは容易にマウントを許すが、すぐにケージを両足で蹴ってのブリッジで、サントスを腹に載せたまま豪快に引っくり返して脱出する。
打撃戦に戻ると、クリンチからのヒザ蹴りとエルボーで畳み掛けるサントス。しかし、サントスのバックスピンエルボーに合わせて、ホランドも左右フックを強打して反撃。サントスがぐらつきながら組みついてきたところで、ホランドはアームロックに捕らえて鮮やかにグラウンドへ引き込む。ホランドはチョークも仕掛けるがここで極めきることはできなかった。
3R、観客からの声援に両者が笑顔を浮べながら互いのグローブを合わせて応える。サントスは片手をマットに着きながらの左ハイをアクロバティックに浴びせ、直後にタックルでホランドをテイクダウン。マウントを許したホランドは鉄槌を浴びるが、またもケージを両足で蹴ってのブリッジで脱出する。
しかし、ホランドは疲労の色が濃く、再びサントスにテイクダウンからマウントを奪われる苦しい展開に。サントスは肩固めを仕掛けるが、ホランドはこれも体を捻って外した。ホランドは判定で敗れたが、会場を沸かせるファイトスタイルとキャラクターで期待の新星ぶりを存分に魅せた。
▼女子ストロー級 5分3R
○ジャン・ウェイリー(28=中国)
判定3-0 ※三者とも29-28
●ダニエル・テイラー(28=アメリカ)
今大会のアーリープレリムでは、中国期待の強豪ウェイリーがUFCデビュー戦を迎えた。同選手は中国の『Kunlun Fight』を主戦場としており、2013年11月のプロデビュー戦以降は16連勝中。2016年8月には日本で試合を行い、大ベテランの藤野恵美を強烈エルボーでドクターストップに追い込んでいる。
対するテイラーは『King of the Cage』でストロー級のベルトを巻き、9勝3敗の戦績を収める実力者だ。2016年8月からUFCに参戦し、2戦目で元DEEP JEWELSアトム級王者ハム・ソヒを破っている。UFCでの戦績は2勝2敗。
1R、打撃戦でペースを掴んだウェイリーは、左右フックでテイラーをケージに追い込んで組みつくと、強烈なヒザ蹴りを入れてテイクダウン。ウェイリーが上からパンチとエルボーを落とすと、テイラーも下からヒールフックを仕掛けて応戦。ウェイリーはこれを間一髪のところでが外すが、終了間際のパンチの打ち合いでテイラーに右フックを強打されてしまう。
2R、左右にステップして動き回るテイラーを前になかなかヒットを奪えない状況が続いたウェイリーだが、徐々にパンチから右ロー、左ミドル、左インローにつなげるコンビネーションが決まり始める。さらにテイラーの左フックにウェイリーはカウンターの右エルボーをクリーンヒットさせた。
3R、なおも動きを止めないテイラーに対し、ウェイリーが強烈な左インローや右ロー。テイラーはウェイリーの蹴りを受けると体が横へ流れる。テイラーはパンチを振るいながら強引に間合いを潰そうとするが、ウェイリーは左右フック、前蹴り、バックスピンキックなどで跳ね返し続けた。ウェイリーがUFCデビュー戦を判定勝ちで飾った。
▼女子ストロー級 5分3R
○J.J.アルドリッチ(26=アメリカ)
判定3-0 ※判定30-27、29-28、29-28
●ポリアナ・ヴィアナ(26=ブラジル)
UFC女子ストロー級の新世代対決。アルドリッチは『Invicta FC』を経て2016年12月からUFCに参戦し、デビュー戦こそ敗れたが以降は2連勝を飾っている。戦績は6勝2敗。
対するヴィアナは母国ブラジルの『Jungle Fight』などで活躍し、今年2月のUFCデビュー戦を一本勝ちで飾っている。戦績は10勝1敗。
1R、組みの攻防の中でヴィアナがエルボー、アルドリッチがヒザ蹴りを入れ、互いに譲らない展開が続く。終盤にアルドリッチがテイクダウンに成功し、トップをキープした。
2R、ヴィアナの投げでアルドリッチはバランスを崩すも倒れずに踏ん張る。いったん離れると両者は激しいパンチの打ち合いを繰り広げ、アルドリッチの左フック、ヴィアナの右ストレートがそれぞれクリーンヒット。終盤にヴィアナはタックルでテイクダウンを奪った。
3R、ヴィアナはアルドリッチに組みついて自らグラウンドに引き込むも展開が作れない。アルドリッチはヴィアナの足のロックを解いてスタンドに戻ると、以降の打撃戦では右ジャブからの左ストレートや前蹴りをヒットさせて優位に立った。
アルドリッチが新生代対決を判定で制し、3連勝をマーク。一方、ヴィアナはUFC第2戦目で初黒星を喫することとなった。
▼バンタム級 5分3R
○ペドロ・ムニョス(ブラジル/UFC世界バンタム級10位)
判定3-0 ※30-26、29-28、29-27
●ブレット・ジョーンズ(アメリカ/UFC世界バンタム級14位)
▼バンタム級 5分3R
○リッキー・シモン(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●モンテル・ジャクソン(アメリカ)
▼バンタム級 5分3R
○リカルド・ラモス(ブラジル)
判定2-1 ※29-28、29-28、28-29
●カン・ギョンホ(韓国)
▼フェザー級 5分3R
○シェイモン・モラエス(ブラジル)
判定3-0 ※三者とも29-28
●マット・セイルズ(アメリカ)
▼フライ級 5分3R
○アレックス・ペレス(アメリカ)
KO 1R 3分46秒
●ホセ・トーレス(アメリカ)
▼バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ(エクアドル)
TKO 2R 4分53秒
●ウリジ・ブレン(中国)
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