【UFC】王者ウッドリーが無敗の挑戦者ティルをチョーク葬
▼セミファイナル 女子ストロー級 5分3R
○ジェシカ・アンドラージ(26=ブラジル/UFC世界女子ストロー級2位)
KO 1R 1分58秒
●カロリーナ・コバルケビッチ(32=ポーランド/UFC世界女子ストロー級4位)
今大会のセミファイナルには当初、ニコ・モンターニョvsワレンチナ・シェフチェンコのUFC世界女子フライ級タイトルマッチが予定されていたが、モンターニョが前日に体調不良を起こしたため試合は中止に。代わってメインカードに予定されていたアンドラージvsコバルケビッチの女子ストロー級ランカー対決が、セミファイナルに繰り上がることとなった。
アンドラージは昨年5月のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで、当時の王者ヨアンナ・イェンドジェイチェクに判定負け。しかし、以降はクラウディア・ガデーリャとティーシャ・トーレスに判定勝ちし、現在2連勝中だ。戦績は18勝6敗。
対するコバルケビッチも2016年11月にヨアンナのUFC世界女子ストロー級王座に挑戦し、判定負けした経験を持つ。再起戦でもガデーリャに一本負けして2連敗となったが、以降はジョディ・エスキベルとフェリス・ヘリッグに判定勝ちして復活の狼煙を上げた。戦績は12勝2敗。
1R、左ジャブを突いたコバルケビッチに対し、アンドラージがすかさず左インローと左フック。コバルケビッチが右ストレートを返すと、アンドラージが突如スイッチが入ったかのように左右フックの連打で猛然と襲いかかる。ケージを背負わされたコバルケビッチはアンドラージの強打を何度もくらって足がふらつく。
しかし、タフなコバルケビッチは倒れずになんとか踏ん張り、左ジャブ、首相撲からの顔面ヒザ蹴り、右アッパーで応戦。アンドラージは何度か打撃をもらうが、それでも構わずに剛腕を振るいながら前進を続け、左ジャブを突き刺す。
これを効かされたコバルケビッチが頭を下げながらパンチを打ち返そうとしたところで、アンドラージは左フックから渾身の右フック。この一撃でアゴを跳ね上げられたコバルケビッチはマットに大の字となった。
豪快KO劇に沸き返る会場。上位ランカー対決でインパクト大の勝利を飾ったアンドラージは、「デイナ、私は準備万端よ。12月29日の『UFC 232』でブラジル人のビッグマッチがある(UFC世界女子フェザー級王者クリスチャン・サイボーグvsUFC世界女子バンタム級王者アマンダ・ヌネス)。彼女たちと一緒に、私もベルトを懸けて戦いたい」と、デイナ・ホワイトUFC代表に王座挑戦をアピールした。
▼フェザー級 5分3R
○ザビット・マゴメドシャリポフ(27=ロシア/UFC世界フェザー級15位)
一本 2R 3分46秒 ※ヒザ十字固め
●ブランドン・デイビス(28=アメリカ)
マゴメドシャリポフはレスリング、キックボクシング、散打をバックボーンに持ち、2012年5月に総合格闘家としてプロデビュー。2016年3月にはロシアの『ACB』でフェザー級王座を獲得した。昨年9月から参戦中の『UFC』では現在3連勝中。戦績を15勝1敗としている。
対するデイビスはアメリカのローカル団体で2014年7月にプロデビュー。デイナ・ホワイトUFC代表が新たな有望ファイターを発掘する企画「チューズデーナイト・コンテンダーシリーズ」(DWTNCS)からUFC参戦のチャンスをつかみ、今年1月から本戦出場を果たした。戦績は9勝4敗。UFC(本戦)では1勝2敗となっている。
1R、構えをスイッチしながら様子を見るマゴメドシャリポフに対し、右構えのデイビスは左ジャブから右ローや関節蹴り。両者のコンタクトがそれほど多くない展開が続くが、残り1分を切ったところでデイビスが左フックと右オーバーハンドで仕掛ける。マゴメドシャリポフはこれを冷静に捌きながら素早く背後に回り込み、デイビスを抱え上げてテイクダウンした。
2R、開始早々にマゴメドシャリポフがデイビスの右ミドルをキャッチして組みつき、テイクダウンを奪う。背中を取られる苦しい状態から脱出したデイビスだが、直後の打撃戦の中でマゴメドシャリポフの巧みな足払いを受けてテイクダウンを許してしまう。
すぐにバックマウントを奪ってチョークを仕掛けるマゴメドシャリポフ。デイビスが腰を上げて前方に落とそうとすると、マゴメドシャリポフはすかさずヒザ十字固めに切り替え。これが見事に極まり、左足が伸び切ったデイビスはたまらずタップした。余裕すらうかがえる戦いぶりで、マゴメドシャリポフがUFCで4連勝を飾った。
▶︎次ページ:今大会の最速決着は43秒KO
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