【UFC】王者ウッドリーが無敗の挑戦者ティルをチョーク葬
Ultimate Fighting Championship
「UFC 228」
2018年9月8日(土・現地時間)アメリカ・テキサス州ダラス アメリカン・エアラインズ・センター
Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
▼メインイベント UFC世界ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○タイロン・ウッドリー(36=アメリカ/UFC世界ウェルター級王者)
一本 2R 4分29秒 ※ダースチョーク
●ダレン・ティル(25=イギリス/UFC世界ウェルター級2位/挑戦者)
※ウッドリーが4度目の防衛に成功。
ウッドリーは1年半ぶりの復帰戦となった2016年7月のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで、当時の王者ロビー・ローラーを初回KOに下して戴冠。以降は2016年11月と昨年3月にスティーブン・トンプソン、同年7月にデミアン・マイアからの挑戦を跳ね返し、3度の防衛を果たしてきた。今回は負傷明けとなる約1年ぶりの復帰戦で、4度目の防衛を目指す。戦績は19勝3敗1分。
対するティルは17勝1分の戦績を誇る無敗の挑戦者だ。昨年10月に強豪ドナルド・セラーニを初回TKO撃破し、今年5月には計量オーバーの失態を演じてしまうが、ウッドリーとも接戦を繰り広げたトップランカーのトンプソンに判定勝ちを収め、今回のチャンスをつかんでいる。
1R、ウッドリーが右ストレートで切り込み、ティルがガードを上げるとすかさず首相撲に捕らえて顔面にヒザ蹴り。これをぎりぎりのところでかわしたティルに対し、なおもウッドリーはしぶとく組みついてテイクダウンを狙う。ティルはケージを背負ってディフェンス。両者が組み合ったまま膠着したため、レフェリーがブレイクを指示する。
試合が再開されると、ティルは左ジャブを放ちながら前進。ウッドリーは遠めの間合いを保ちながら細かい左ジャブとタックルのフェイントを織り交ぜ、たびたび鋭い踏み込みから右ストレートも振るう。ウッドリーのアグレッシブさを前に、ティルは守勢に回る時間が続いた。
2R、巻き返したいティルは早々にパンチで仕掛けるが、右アッパーから左を振り抜こうとしたところで、ウッドリーの強烈なカウンターの右フックを浴びてダウン。ウッドリーは倒れたティルにパンチとエルボーを何度も振り落としてフィニッシュを狙う。
タフなティルも下から足を絡ませたりウッドリーの体を引き寄せたりしながら懸命のディフェンス。しかし、落ち着き払ったウッドリーはエルボーで削りつつ、自らの腕でティルの片腕と首を巻き込み絞め上げるダースチョークに捕らえる。これがしっかりと極まり、ティルがタップした。
ウッドリーが無敗の挑戦者を寄せつけず、一本勝ちで4度目の王座防衛に成功。試合後に感極まるウッドリーは「俺を嫌う人は多いが、それ以上に俺を支えてくれる人もいる。1年間、戦うことができなかったが、精神的に強くなったと思う。ティルはタフキッドだ。彼が俺の打撃と寝技に耐え抜いても驚かなかったよ。相手が誰であろうと俺の前に出てくるなら戦って打ち負かすつもりだ」と、喜びのコメントを述べた。
一方、初のタイトルマッチで初の黒星を喫したティルは、「今日のタイロンはとても強かった。別人かと思ったほどだ。自分ももっと強くなってここに戻ってきたい」と、王者の強さを称えた。
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