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【GLORY】ロスマレン完敗で王座陥落、新王者はムエタイ戦士ペッパノムルン

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2018/10/02(火)UP

勇ましい表情で強烈な右ストレートを打ち下ろすリコ(右)

▼メインイベント GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○リコ・ヴァーホーベン(29=オランダ/GLORY世界ヘビー級王者)
判定5-0 ※五者とも50-45
●グト・イノセンテ(32=ブラジル/GLORY世界ヘビー級3位/挑戦者)
※リコが8度目の防衛に成功。

 リコは2014年6月に『GLORY』の世界ヘビー級新王座決定戦で、ダニエル・ギダを判定で破り戴冠。その後もエロール・ジマーマン、ベンジャミン・アデグバイ、ジャマール・ベン・サディックといった強敵の挑戦を退け、実に7度の防衛に成功してきた。GLORYでは現在までに16勝1敗と圧倒的な戦績を誇り、勝ち星の中には元K-1のグーカン・サキ、ピーター・アーツ、バダ・ハリから挙げたものもある。まさにGLORYの絶対王者だ。

 対するイノセンテは総合格闘家としても活動しており、2010年9月に『修斗』の南米大陸ヘビー級王座に就いた実績を持つ。また、2014年には世界最高峰の『UFC』で2試合に出場した。キックボクシングでは2016年2月からGLORYを主戦場とし、ヘスディ・カラケス、ディアンジェロ・マーシャル、ジュニア・タファら強豪に勝利。GLORYでの戦績を6勝1敗としている。

 1R、パンチの交錯からクリンチに持ち込んだリコが強烈なヒザ蹴りで先制。イノセンテはたまらずリコの足を払って投げてしまう。その後も積極的に前に出るリコは時おり構えをスイッチしながら左右インロー、さらにパンチの交換からの離れ際にはしっかりと左ハイを蹴る。イノセンテはバックハンドブローで強襲にいくが、リコはすかさず間合いを潰してクリーンヒットを許さない。

 2R、ワンツーから右ローにつなげる攻めで巻き返しをはかるイノセンテ。しかし、徐々にリコのパワフルな右ローや左インローが効いてきたか、イノセンテはたびたびバランスを崩すようになる。リコのパンチもイノセンテを捉えはじめ、右ミドルからすぐさま右ストレートを打ち下ろす連係、左右フックなどがクリーンヒットした。

 3R、イノセンテのパンチ連打を強烈な右ローで断ち切るリコ。意地を見せたいイノセンテもリコの高く構えたガードを超えるように右フック、さらにガードの間を通すように左ストレートを返す。続けてイノセンテは左アッパーを突き上げようとするが、リコの左ジャブをカウンターでもらってしまう。ここからリコがさらに右ローを効かせながら左ジャブ、右ストレート、左フックを次々と打ち込んだ。

 4R、イノセンテは飛び上がっての回転蹴りを放つが空振り。苦しくなったイノセンテはリコに組みつき投げ飛ばしてしまい、レフェリーから注意を受ける。リコはこれに動じることなく、左ジャブから左右ロー、クリンチからの顔面ヒザ蹴りなどで畳みかけていく。

 5R、リコは前に出てプレッシャーをかけ続け、イノセンテが下がりながら右ストレートを放ってくると左フックのカウンターを合わせる。イノセンテもクリンチに持ち込んでたびたび右アッパーをヒットさせるが、リコにダメージを与えることはできない。最後はリコがパンチをまとめてタイムアップ。リコがイノセンテをまったく寄せつけず、大差の判定勝ちで8度目の王座防衛を果たした。

▶︎次ページ:K-1 WORLD MAX覇者と新世代の悪童が激突

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●編集部オススメ

・ロスマレンが盤石の強さで2度目の防衛に成功

・リコが盤石の強さで挑戦者を完封、7度目の防衛に成功

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