【GLORY】ロスマレン完敗で王座陥落、新王者はムエタイ戦士ペッパノムルン
Glory Sports International
『GLORY 59』
2018年9月29日(土・現地時間)オランダ・アムステルダム ヨハン・クライフ・アリーナ
Photo by James Law, Glory Sports International
▼セミファイナル GLORY世界フェザー級王座統一戦 3分5R
○ペッパノムルン・ゲッムーガオ(23=タイ/GLORY世界フェザー級暫定王者)
判定5-0 ※五者とも50-45
●ロビン・ファン・ロスマレン(28=オランダ/GLORY世界フェザー級王者)
※ロスマレンが3度目の防衛に失敗、ペッパノムルンが王座統一に成功。
ロスマレンは昨年5月に『GLORY』の世界フェザー級新王座決定戦でペッパノムルンに判定勝ち。計量失敗により剥奪された同王座を4カ月ぶりに取り戻した。同年9月にセルゲイ・アダムチャック、今年3月にはケビン・ヴァン・ノーストランドの挑戦をいずれも判定で退け、2度の防衛に成功。当初は7月にペッパノムルンとの再戦で3度目の防衛を目指す予定であったが、肩の負傷により欠場を余儀なくされた。今回のタイトルマッチは半年ぶりの復帰戦となる。GLORYでの戦績は16勝3敗。
対するペッパノムルンはムエタイ二大殿堂のひとつ、ルンピニースタジアムでタイトルマッチを経験した実績を誇る。2016年11月にGLORYでキックボクサーとしてのキャリアをスタートさせ、現在までに同団体で7勝1敗の好戦績をマーク。唯一の黒星は先述の通りロスマレンに喫したものだ。ロスマレンの負傷で再戦が流れた際には代わりに暫定王座決定戦へと進み、そこでノーストランドに判定勝ち。暫定王者として今回の王座統一とリベンジの機会を待つこととなった。
1R、開始と同時に左フックから右ストレートを打って前に出ようとするロスマレンだが、ペッパノムルンの前蹴りを喰らって吹っ飛ばされてしまう。左構えのペッパノムルンは左ミドルと左インローを立て続けに蹴り、細かいパンチ連打から左ストレート、そして前蹴りも突き刺す。間髪をいれず繰り出されるペッパノムルンの攻撃。ロスマレンはガードを固めるも前進は止めない。
2R、ペッパノムルンはコツコツと右ジャブを突いて間合いをはかり、一気に左ミドルを振り抜く。ロスマレンが左フックで飛び込んでくると、ペッパノムルンは素早くクリンチに捕らえてヒザ蹴り。ロスマレンはパンチで前に出ようとしたところを、ことごとくペッパノムルンに前蹴りやテンカオで潰されてしまう。
3R、強引に間合いを潰したロスマレンが一気に左右フックから右アッパー。ロスマレンはさまざま角度からパンチをねじ込もうとするが、ペッパノムルンの堅いガードをこじ開けることはできない。ペッパノムルンの左ミドルと左インローの炸裂音が響く展開が続く。
4R、ロスマレンも左右フックからの右ローをヒットさせ始めるが、それ以上にペッパノムルンが左ミドルと左インロー、さらにテンカオと前蹴りも当てていく。ペッパノムルンは左右ストレートも伸びがあり、ロスマレンは次第に間合いを潰せなくなる。
5R、なおも巧みに距離を取りながら左ミドルと左インローでヒットさせるペッパノムルン。ロスマレンは左フックで切り込み、ペッパノムルンが両拳で突き放そうとしたところを右アッパーで狙うも空振り。ロスマレン渾身の右ミドルもかわして笑顔のペッパノムルン。終盤には後ろへ下がって逃げ切り体勢に見せかけながらいきなり左ストレートをぶつけていくなど、ペッパノムルンの試合巧者ぶりは最後まで光った。
判定の結果はジャッジ全員が50-45の大差をつけてペッパノムルンを支持。ロスマレンは完敗で正規王座を譲ることとなった。リベンジと王座統一を果たしたペッパノムルンは、「この結果をとても誇らしく思う。過去の敗戦を教訓とし、この日のために準備してきたことをすべてぶつけることができた」と、笑顔で勝利のコメントを述べた。
▶︎次ページ:ヘビー級の絶対王者リコが8度目の防衛戦に挑む
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