【GLORY】リコが盤石の強さで挑戦者を完封、7度目の防衛に成功
Glory Sports International
「GLORY 54」
2018年6月2日(土・現地時間)イギリス・バーミンガム ゲンティン・アリーナ
Photo by James Law, Glory Sports International
▼メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○リコ・ヴァーホーベン(29=オランダ/GLORYヘビー級王者)
判定5-0 ※五者とも50-45
●ムラデン・ブレストバッチ(34=クロアチア/GLORYヘビー級7位/挑戦者)
※リコが7度目の防衛に成功。
2012年12月から『GLORY』に参戦しているリコは、2014年6月にダニエル・ギダ(ルーマニア)からヘビー級王座を奪取し、以降6度の防衛に成功してきた。ワンマッチを含めると現在9連勝中で3年近く無敗。昨年12月の『GLORY 49』では、当時ヘビー級3位の強敵ジャマール・ベン・サディック(モロッコ)の挑戦を5R・TKOで退けた。今回は7度目の防衛戦となる。
対するブレストバッチは2014年3月からGLORYに参戦。2016年3月の『GLORY 28』でリコのヘビー級王座に挑戦したが、その時は判定で敗れている(リコは4度目の防衛に成功)。しかし、以降は他団体での試合も含めて5勝1敗と好調をキープ。昨年9月の『GLORY 45』では、かつて日本の『K-1』で活躍したヘスディ・カラケス(エジプト)を左ハイ一閃、1Rわずか36秒でKOして見せた。今回は約2年3カ月ぶりのリベンジマッチだ。
戦績はリコが53勝(16KO)10敗、ブレストバッチが56勝(35KO)12敗1分。ブレストバッチは持ち前の強打で、絶対王者に一泡吹かせることができるか。
1R、リコが序盤から積極的に前に出て、左ジャブから右ミドルや右前蹴りでボディを狙う。左構えのブレストバッチは間合いを取りながら左ミドルと左ハイを返す。試合が進むにつれて、リコがブレストバッチをコーナーに追い込む展開が増えるが、クリーンヒットはない。
2R、なおもリコが前に出てプレシャーをかけ、ワンツーやワンツスリーから左右ローのコンビネーション。ブレストバッチは時おりパンチを返すが、リコのローを受けるたびに体が傾くようになる。
3R、リコはブレストバッチがコーナーまで後退したところで、一気に間合いを詰めて右アッパーの二連打。さらにブレストバッチが左に回り込もうとしたところを逃さず、リコが強烈な右ハイと右ストレートの高速コンボ、続けて右アッパーと右フックで畳み掛ける。ブレストバッチはクリンチに逃れるも、劣勢の色が濃くなった。
4R、離れてはワンツーからローのコンビネーション、近づいては多彩なパンチとヒザ蹴りなど、リコのペースで試合は進む。ブレストバッチも左ミドルと左ハイを返し、やや強引に踏み込んでの左ストレートも振るうが、リコはこれをかわして即座に左ミドルを蹴っていく。
5R、再びリコに左インローと左前蹴りを効かされ、ブレストバッチは体が傾く場面が増える。フィニッシュを狙うリコはパンチをまとめ始め、強烈な右ボディや右アッパーも叩き込む。しかし、タフなブレストバッチも最後までパンチやミドルを単発ながらも返し続けた。
序盤からパンチとローのコンビネーションで主導権を握り続けたリコが、大差の判定勝ちでブレストバッチを返り討ちにするとともに、7度目の王座防衛に成功。
試合後、マイクを向けられたリコは「タフな試合だった。できるだけ動き続けて的を絞らせないようにしていたけれど、幸運なことに、彼の強烈を攻撃をフルパワーで受けることはなかったよ」と笑顔で試合を振り返り、さらに「次は9月29日にアムステルダムのヨハン・クライフ・アレナだ。俺の母国でビッグマッチだ」と次戦もしっかりと予告した。
▶︎次ページ:元K-1王者グレゴリアンは中国の新鋭に危なげなく完勝
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