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【GLORY】ロスマレン完敗で王座陥落、新王者はムエタイ戦士ペッパノムルン

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2018/10/02(火)UP

K-1 WORLD MAX 2012覇者グローエンハート(奥)が飛びヒザ蹴りで襲いかかる

▼ウェルター級 3分3R
○マーセル・グローエンハート(31=オランダ/元GLORY世界ウェルター級王者、現同級3位)
TKO 2R 1分05秒
●モハメド・ジャラヤ(22=モロッコ/GLORY世界ウェルター級10位)

 グローエンハートは2012年12月に『K-1 WORLD MAX』の世界トーナメントに出場し、城戸康裕、マイク・ザンビディス、アルトゥール・キシェンコを破って優勝。その後も一戦で活躍を続け、昨年8月に『GLORY』で世界ウェルター級王座の初戴冠も果たした。だが、同王座は今年2月の初防衛戦でハルート・グレゴリアンにTKO負けして失い、今回が再起戦となる。

 対戦相手のジャラヤは高い身体能力を活かした好戦的な戦いぶりから新世代のバダ・ハリと呼ばれる選手。これまで主戦場としていたのは、ヨーロッパでGLORYに次ぐ規模のキックボクシング団体『ENFUSION』であったが、昨年4月の試合後に判定を不服としてリング下にいたジャッジに暴力を振るったことで、同団体から出場停止の処分を受けることに。今年3月からGLORYに移り、初陣を判定勝利で飾っている。

 1R、開始早々からジャラヤが左ハイ、右ロー、左インロー、バックスピンキックを飛ばせば、グローエンハートもワンツー、左フック、二段飛びヒザ蹴りで応戦。荒々しくパンチも打ち合う中、右ローを蹴ったジャラヤにグローエンハートが右ストレートで尻餅を着かせる。ジャラヤはすぐに立ち上がるが、レフェリーにダウンと判断されて驚きの表情だ。

 試合が再開されると、飛びヒザ蹴りで向かってきたグローエンハートにジャラヤが怒りの右フック。ジャラヤは声を張り上げながら左ボディも強打するが、勢い余って体が前のめりになったところをグローエンハートに左ストレートで打ち抜かれる。それでもジャラヤはパンチを振り回すのを止めない。

 2R、いきなりグローエンハートに顔面をヒザ蹴りで狙われたジャラヤは、すぐさま右フックを振るうも不発。直後にグローエンハートは左右フックと左インローの高速コンビネーションをまとめる。するとまたも右フックを力任せに返したジャラヤが、今度は勢い余って転倒してしまう。ここからグローエンハートが一気に勝負に出た。

 ジャラヤが両手を広げて効いてないとアピールしてくると、グローエンハートは勢い良く飛びヒザ蹴りを放ち、着地と同時にパンチの猛攻を仕掛ける。ジャラヤは左フックを返そうとするも、グローエンハートの右フックと顔面ヒザ蹴りでダウン。なんとか立ち上がったジャラヤがグローエンハートのサンドバッグと化したところで、レフェリーが試合を止めた。

 アグレッシブな攻防の末のTKO決着に大きく沸き返る観客。再起戦を勝利で飾ったグローエンハートは、試合後にジャラヤの拳を上に掲げさせ、その健闘ぶりを称えた。


パワフルな打ち合いを繰り広げるサディック(左)とマーシャル(右)

▼ヘビー級 3分3R
○ジャマール・ベン・サディック(27=モロッコ/GLORY世界ヘビー級7位)
TKO 1R 57秒 ※スリーノックダウン
●ディアンジェロ・マーシャル(28=アメリカ/GLORY世界ヘビー級3位)

 サディックは昨年12月にリコのGLORY世界ヘビー級王座に挑戦したがTKO負け。同年12月のジャファー・ウィルニス戦では下馬評で有利となれながらもダウンを奪われ判定負けし、現在2連敗中だ。今大会で復活を目指す。

 対するマーシャルは今年2月にGLORYヘビー級トップランカーのベンジャミン・アデグバイにKO負けしたが、8月にはアントニオ・ドヴォラックからTKO勝ちを収め、再起を飾っている。

サディック(左)

 1R、開始早々に試合が動く。左ミドルとワンツーで先制したマーシャルに対し、サディックは下がりながらの左ジャブ。互いに右フックを交錯させ、直後にマーシャルが右ストレートを伸ばしたところで、サディックは一瞬速く右フックを打ち抜いた。マーシャルは前のめりに倒れ、開始10秒でダウンを奪われる。

 立ち上がったマーシャルは試合が再開されるとすぐにパンチ連打で前に出ようとするが、サディックはこれを上回るパンチ連打と突進力で一気にリングの中央から端まで押し返す。マーシャルが苦し紛れに放った右ミドルをキャッチしながら、サディックは右ストレートを顔面にぶち込み、2度目のダウンを追加。

 マーシャルは再び立ち上がって打ち合いにいくものの、サディックの剛腕連打を前に後退し、最後は右フックが大振りになったところでカウンターの左ストレートを喰らい3度目のダウンとなった。試合時間わずか57秒。サディックが圧巻のTKO劇を見せ、復活の狼煙を上げた。

 試合後の勝利者インタビューで、サディックは「リマッチしたい相手がいる。今、リングに上がってほしい。そしてファンの声を聞いてほしい」と要求。すると、リングサイドで観戦していた“K-1の悪童”ことバダ・ハリがリングに上がり、観客が沸き返る。

 ハリはサディックと握手を交わすが、マイクを向けられると「おかしな試合だったな。相手はアマチュアの選手だろ。こいつらはベストは尽くしたみたいだが、ベストな選手ではないな。俺がお前を選んだ訳じゃないぜ。お前がやりたいって言うなら準備はできている」と不敵な笑みを浮かべ、サディックの挑戦に受けて立った。

▶︎次ページ:“爆弾小僧”ザカリアが連勝目指して出撃

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