【GLORY】ロスマレン完敗で王座陥落、新王者はムエタイ戦士ペッパノムルン
▼フェザー級 5分3R
○アレクセイ・ウリアノフ(ロシア)
判定5-0 ※29-27、29-27、29-27、30-26、30-26
●ザカリア・ゾウガリー(23=オランダ/GLORY世界フェザー級9位)
ザカリアはシュートボクシングの「S-cup65kg世界トーナメント」を2度制した実績を持ち、日本では“爆弾小僧”の異名で知られる。昨年5月のGLORYデビュー戦から2連勝を収めたが、同年12月にムエタイ戦士ペッパノムルン・ゲッムーガオに失神KO負け。今年3月の再起戦では新鋭ベイリー・サグデンにしっかりと勝利を収めた。
対戦相手のウリアノフは昨年3月からGLORYで3試合に出場しているが、初陣でペッパノムルンに敗れるなど、成績は2敗1ノーコンテストと未だ勝ち星がない。
1R、ザカリアは右ロー、左ミドル、左ボディストレートを立て続けに打ち、ウリアノフが間合いを潰してくるとバックハンドブローを叩きつける。さらにザカリアは飛びヒザ蹴りで奇襲をかけるが、これはウリアノフがガード。頭から落下したザカリアはダメージを受けたか、立ち上がるのが遅れてダウンを取られてしまう。試合が再開されると、ザカリアはすぐさま旋風脚とパンチ連打で迫り、ダメージを感じさせない。
2R、開始と同時にザカリアがワンツー、左ボディ、右フック、左ストレートをまとめ、さらにアグレッシブに攻め始める。ウリアノフもクリンチに持ち込んでのヒザ蹴りを突き刺し、離れると左ジャブから左ロー。ウリアノフのヒザ蹴りが効いたか、ザカリアは終盤にややペースが落ちる。
3R、ウリアノフは間合いをはかりながら左インローと伸びのある左右ストレートを当て、ザカリアはパンチで前に出てくるとヒザ蹴りで迎え撃つ。それでもザカリアは多彩なコンビネーションと回転技を振るって前に出続けるが、なかなかクリーンヒットを奪うことはできなかった。序盤のダウンも響き、ザカリアは判定負け。ウリアノフは嬉しい初勝利となった。
▼ライト級 3分3R
○ティジャニ・ベズタティ(20=モロッコ/GLORY世界ライト級4位)
判定4-1 ※29-28、28-29、29-28、29-28、29-28
●クリスチャン・バヤ(27=アンゴラ/GLORY世界ライト級2位)
バヤは今年2月にシッティチャイ・シッソンピーノンのGLORY世界ライト級王座に挑戦したが判定負け。続く6月の試合でもジョシュ・ジョーンシーに判定負けし、今大会で連敗脱出を目指す。GLORY戦績は4勝2敗。
対するベズタティはGLORY期待の新鋭。今年5月にGLORY世界ライト級タイトルマッチでは、キャリアで圧倒的に勝る王者シッティチャイに判定で敗れるも善戦した。バヤと同じく今回は再起戦となる。GLORY戦績は7勝2敗。
1R、序盤はベズタティが左ジャブと右ストレートを単発・連打で繰り出し、バヤがそれに左右ローを合わせる展開が続く。バヤはベズタティの圧力を前にやや後退気味。ベズタティはバックハンドブローからパンチ連打とヒザ蹴りで仕掛けるが、ここはバヤがガードを固める。終盤にベズタティはヒザ蹴りを空振りさせたところで、バヤの左フックを被弾して後ずさり。
2R、バヤがワンツーや左右フックを放てば、ベズタティもすぐに同じ攻撃を返し、両者の左ジャブと右ストレートが相打ちになるなど、試合はよりアグレッシブさとスピード感が増す。ベズタティは一発一発に気合いの声を張り上げ、ワンツーから左インロー、バックハンドブローからの左ハイといったコンビネーションを荒々しく叩きつける。バヤは堅いガードでクリーンヒットこそ許さないもののやや押され気味。
3R、ベズタティはバヤの右ミドルをキャッチしながら右ストレート、さらに軸足払いで転倒もさせる。バヤも負けじとベズタィの左ボディに合わせて左フックのカウンター、さらに前に出て左右フックを振るう。バヤの左インローが強烈で、ベズタィがバランスを崩して転倒する場面も。最後は両者が交互にパンチをヒットさせ合ってタイムアップとなった。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、最終Rに巻き返したバヤがジャッジ1名の支持を受けたが、残り全員はベズタティを支持。ベズタティが再起戦を勝利で飾った。
▶︎次ページ:K-1ヘビー級王者マナートがGLORY初参戦
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