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【UFC】マクレガーがヌルマゴメドフに一本負け、試合後は前代未聞の大乱闘に

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2018/10/07(日)UP

打ち合いの末にファーガソン(左)がTKO勝ち

▼セミファイナル ライト級 5分3R
○トニー・ファーガソン(34=アメリカ/元UFC世界ライト級暫定王者、現同級2位)
TKO 2R 終了時点
●アンソニー・ペティス(31=アメリカ/元UFC世界ライト級王者、現同級8位)

 ファーガソンは昨年10月のケビン・リー戦で一本勝ちし、10連勝でUFC世界ライト級暫定王座を獲得。当初は今年4月に正規王者ヌルマゴメドフとの王座統一戦が予定されていたが、負傷欠場を余儀なくされて暫定王座も剥奪に。今回は1年ぶりの復帰戦となる。

 対するペティスは2013年8月にUFCライト級王座に就いたこともある実力者。2015年3月の王座陥落から負けが先行していたが、今年7月の再起戦で寝技の強豪マイケル・キエーザを相手に一本勝ちを収めた。今回は久しぶりの連勝を目指す。

 1R、距離を取りながらケージ内を右方向へ回り込むペティスに対し、ファーガソンは前進しながらの前蹴りと左インロー。ペティスはバックハンドブローとマットに手を着きながらの左ハイ、ファーガソンもバックハンドブローとケージを蹴ってのスーパーマンパンチをヒットさせ、両者のアクロバティックな技に観客がどよめく。パンチで有効打を重ねたのはファーガソンだ。

 2R、開始早々にファーガソンの左ローとペティスの右ミドルが交錯。直後に両者は右ストレートも放つが、ペティスの方が一瞬速く打ち抜いた。ファーガソンはペティスの追撃の右ストレートも喰らってダウン。ペティスがパウンドを振り落とすと、直撃を免れたいファーガソンはマットの上を転がり回り、足関節技の仕掛けからなんとかガードポジションに持ち込む。

 グラウンド状態でパンチやエルボーを当て合ったか、両者とも顔面から大量に出血してドクターチェックに。ここから形勢が変わり、試合が再開されるとファーガソンがパンチをまとめながら右エルボーを振るい、ペティスを追い込んでいく。顔面がさらに鮮血で染まったペティスが防戦一方となったところでラウンド終了。

 すぐにドクターチェックが入り、ペティスは続行不可能に。ファーガソンが復帰戦を逆転TKO勝ちで飾った。試合後に抱擁で互いの健闘を称え合う両者。ファーガソンは勝利者インタビューで「俺がチャンピオンだ。もし、ハビブ(・ヌルマゴメドフ)がマクレガーを倒せなかったら俺がやってやる!」と吠えた。


ルイス(右)が大逆転勝利で場内を沸かせた

▼ヘビー級 5分3R
○デリック・ルイス(33=アメリカ/UFC世界ヘビー級2位)
KO 3R 4分49秒
●アレクサンドル・ボルコフ(29=ロシア/元Bellator MMA世界ヘビー級王者/UFC世界ヘビー級5位)

 ルイスは昨年6月のマーク・ハント戦でTKO負けを喫し、2015年10月のヴィクトル・ペシュタ戦から続いた連勝が「6」でストップ。しかし、今年2月の再起戦をKO勝ちで飾ると、7月にはヘビー級の怪物フランシス・ガヌーも判定で下し、復活を遂げた。

 対するボルコフに2012年12月にBellator MMA世界ヘビー級王座を獲得した実績の持ち主。UFCには2016年11月から参戦し、現在無傷の4連勝だ。今年3月には元UFC世界ヘビー級王者ファブリシオ・ヴェウドゥムからTKO勝ちを収めている。

 1R、間合いの探り合いの中、ルイスがその巨体を宙に舞わせて二段蹴りを放つと、観客が沸く。しかし、直後にルイスはボルコフが長身から打ち下ろした左ストレートを被弾して後ずさり。左の三日月蹴りも効かせたボルコフは、さらにパンチをまとめてフィニッシュを狙う。

 ここでルイスがアイポークを訴えレフェリーがブレイク。試合が再開されると、今度はルイスが右フックを叩き込み、ボルコフはたまらず組みついてテイクダウンを奪う。ルイスはバックマウントを許してチョークで攻め込まれるが、終了間際に引っくり返して鉄槌を振り落とした。

 2R、開始早々にボルコフのパンチ連打に顔を歪めるルイス。ボルコフもルイスに右フックを一発フルスイングされると、無理に追撃に入らず距離を取る。パンチを警戒してやや手数が落ちる両者。ボルコフは左の蹴りに切り替えて単発ながらも圧力をかけ続けた。

 3R、うつろな表情のルイスはタックルもキレがなく、ボルコフに難なくカットされてしまう。さらにボルコフのパンチ連打でルイスは防戦一方になるもののタフさも発揮して持ち堪える。すると終了間際、ボルコフの前蹴りに合わせてルイスは渾身の右フック。ボルコフはダウンしたところでルイスの重たい鉄槌を喰らって失神した。

 まさかの大逆転劇に場内大歓声。ルイスが持ち前のタフさと剛腕で見事に試合を引っくり返し、KO勝ちで3連勝をマークした。一方、ボルコフは勝利を目前で逃し、UFCで5戦目にして初黒星となった。

▶︎次ページ:無敗の新星が強豪サン・プルーに挑む

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