【UFC】マクレガーがバスを襲撃し負傷選手も、警察に出頭
アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで4月7日(現地時間)に開催される『UFC 223』に先立って、5日に同センターで記者会見が行われた。
会見が終了し、出席した選手たちがバスでホテルに戻ろうとしたところ、UFCライト級王者コナー・マクレガー(29=アイルランド)とそのチームメートのアルテム・ロボフ(同)ら、約20人がバスを襲撃し、金属製フェンスやゴミバケツなど、さまざまなものを投げつけた。マクレガー本人もバスに台車を投げつけてガラスを叩き割っている。
この襲撃により、マイケル・キエサ(アメリカ)とレイ・ボーグ(同)らがガラスの破片で負傷した。キエサはガラスで顔を切って欠場となり、予定されていたアンソニー・ペティス(同)との試合が中止になった。ボーグはブランドン・モレノ(メキシコ)と対戦予定だったが、ガラスの破片でケガをしたため、やはり欠場となった。
さて、マクレガーの動機は何か。
マクレガーは、2016年11月にエディ・アルバレスをKOしてライト級王座を獲得したが、その後一度も防衛戦を行わず、昨年は8月開催の”ボクシング・レジェンド”フロイド・メイウェザーとのボクシング戦に専念していた。メイウェザー戦では10R TKOで敗れたものの、世界中が注目したメガマッチで100億円超といわれる大金を手にした。
しかしメイウェザー戦を終えた後も、マクレガーがUFC王座の防衛戦を行わなかったため、UFCはマクレガーの王座剥奪を決めた。
そしてこの日の会見でUFC社長のデイナ・ホワイト氏は「(現王者)マクレガーはライト級王座を剥奪されることになる」と発表していた。
今大会のメインではハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)とUFCフェザー級王者マックス・ホロウェイ(アメリカ)の間でライト級タイトル戦が行われる予定だが、剥奪に腹を立てたマクレガーが、かねてからSNSで毒舌合戦を繰り広げていた”宿敵”ヌルマゴメドフに怒りをぶつけようと、彼が乗ったバスを襲ったのだろうと推測されている。
実際、マクレガーは事件当日にツイッターで「貴様らは俺から何ひとつ剥奪することはできないぞ、クソ野郎どもめ」とツイートしている。
しかし、とばっちりでケガをさせられ、欠場となったキエサやボーグ、そして彼らの対戦相手にとっては、とんでもない迷惑である。
ホワイト社長は「わが社が始まって以来、最もいまいましい事件だ。コナーと、彼のウェブサイト『マック・ライフ』の連中が約20人、会場を出ようとしていたバスを襲撃したんだ。彼らにはプレス・パスが与えられていた。連中はゴミバケツや台車を投げてバスの窓を叩き割った。それでキエサが顔と頭をひどく切り、ローズ・ナマユナスもガラスを浴びそうになってすごくショックを受けている。選手たちは皆、試合の準備をして厳しい減量を乗り越えてきたのに、本当に許しがたい」と、怒りに声を震わせながら現地メディアの取材に答えた。
マクレガーはブルックリンの警察に出頭し、器物損壊罪など3つの犯罪で現在尋問を受けているという。
なお、この襲撃の模様は動画で撮影されている。(稲垣 收)
バスを襲撃し、ガラスを叩き割るマクレガーらの動画。(アメリカのメディア、TMZSportsがYoutubeにアップロード)
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