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【空道】清水亮汰が北斗旗を獲得、最重量級では奈良朋弥が連覇

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2021/05/09(日)UP

4月に逝去した空道の創始者・東孝氏に代わり、第2代大道塾塾長となった長田賢一氏(左)と北斗旗を手にした清水亮汰

全日本空道連盟
『2021 北斗旗全日本空道体力別選手権大会』
2021年5月9日(日)青森・おいらせ町民交流センターアリーナ

 空道(くうどう)とは、「空手+柔道」、あるいは「ムエタイ+ブラジリアン柔術」的な着衣総合格闘技。道着と顔面防具を着用し、顔面への頭突きや掌底を含む打撃、投げ、寝技が認められる。無差別大会と体力別大会があり、体力別大会は、体重(キロ)と身長(センチ)をプラスした数値によってカテゴリーを区切って実施される。

今大会の入賞者たち。左上から時計回りに奈良、清水、加藤、小野寺、渡邊、遠藤、谷井、目黒、大西、近藤

 2020年はコロナ問題により全日本レベルの大会をすべて中止、年が明けた4月には創始者・東孝氏を失うという2大ショックに見舞われた空道だったが、今大会は新体制のスタートを飾る素晴らしい内容となった。

 -260クラスでは、空道創始者・東孝氏の義理の息子(娘婿)である清水亮汰(大道塾総本部)が2018世界選手権以来の復帰を果たし、2連続一本勝ちで決勝進出、決勝でも効果2つを奪い貫禄を見せて勝利。最優秀勝利者賞に輝き、北斗旗を授与された。

 260+クラスでは、地元・青森の奈良朋弥(大道塾青森支部)が連覇を達成。

 また、-230 クラス、-240クラス、-250クラスとも、ジュニア大会(少年大会)の全日本チャンピオンであった18~19歳が決勝進出を果たし、ベテランがその優勝を阻止する結果となった。


ニーインベリー状態でのキメ突きから、いわゆるベースボールチョークを狙う清水(青)

▼‐250クラス決勝戦
〇清水亮汰(大道塾総本部)
本戦 効果優勢勝ち ※清水がマウントパンチ、バックマウントパンチでそれぞれ1ポイントを獲得。
●近藤瑞起(大道塾岸和田支部)

清水(青)と近藤

 4月に永眠した空道創始者・東孝の義理の息子である清水亮汰が2018世界選手権で唯一人の日本人優勝を果たして以来の復帰を果たし、2連続一本勝ちで決勝進出、決勝でも効果2つを奪い、本戦で勝負を決めた。「(東)塾長が亡くなってからかなり忙しくなって、1ヵ月ほど前から、急にギアを上げた感じです。まだ、動きはめちゃくちゃで力づくという感じだったので、いいところはなかったです。自分では納得していません」と本人。生前の東塾長から希望を託された「来年2022年開催予定の世界選手権での連覇」を達成すべく「今日の感じだと、まだ厳しいですね。しっかり練習します」と、表情に緩みをみせず。


右クロスでテンプルを捕らえる奈良(白)

▼260+クラス リーグ戦
〇奈良朋弥(大道塾青森市支部)
本戦 効果優勢勝ち ※奈良が右クロスで2回、1ポイントを獲得。
●目黒毅(大道塾多賀城支部)

 リーグ戦で争われたこの階級、事実上の決勝戦(獲得勝利数上位2名による対戦)。150キロ超の速球を投げる球児であった目黒の剛腕を搔い潜り右クロスをヒットさせた奈良が、2度に渡り目黒をグラつかせ、それぞれ効果ポイントを得て、2019年に続く連覇を果たした。

▶次ページは‐230、‐240、‐250クラス決勝戦

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