【訃報】大道塾塾長 東孝が死去、伝説の極真王者から総合格闘技の先駆者に/Daido Juku President Takashi Azuma dies aged 71
大道塾塾長で、打撃、投げ、関節技を認める空道を創始し世界に広めた東孝(あずま・たかし)氏が本日4月3日、14時35分に死去した。71歳だった。
昨夏より末期胃がんの診断となり根治を目指し闘病中だったが帰らぬ人となった。
東氏は1949年5月22日、宮城県気仙沼市出身。高校まで柔道部、卒業後は自衛隊勤務を経て社会人で早稲田大学に入学。71年に極真会館に入門し、大学では極真空手同好会を設立。主将を務め試合にも参戦した。
77年の極真会館の全日本選手権で優勝。梶原一騎原作の『空手バカ一代』や空手映画にも出演した。
79年の極真会館主催、第2回全世界空手道選手権で4位を最後に選手を引退。
81年には自ら新団体・大道塾を設立。極真では禁じ手の顔面攻撃を認め、頭部にスーパーセーフという軽い防具を装着。そして投げ技、体重差のある場合には金的攻撃まで認めた大会を開催し脚光を浴びた。
そのルールから多くの弟子が育ち、プロの総合格闘技にも挑戦。1994年3月の『UFC2』に大道塾・全日本王者の市原海樹が日本人として初めて出場し、ホイス・グレイシーと戦うなど、東氏は現在の日本の総合格闘技の先駆者でもあった。
さらにそれを進化させ新たな武道、空手道ならぬ『空道』を2001年に設立、国際空道連盟として世界に伸ばし、4年に一度世界選手権を開催するなど精力的に活動。日本ワールドゲームス協会加盟団体にまで成長させた。
なお、葬儀等の日程については、大道塾広報は「今後の日程については、コロナ禍のため改めてお知らせします」としている。格闘技界に多大な影響を与え続けた東氏、ご冥福を祈りたい。
●編集部オススメ
・【訃報】”熊殺し” が異名、猪木とも戦った空手家のウィリー・ウイリアムス氏が死去
・【訃報】極真の猛者・佐藤俊和氏が死去、熊殺しウィリーとの激闘も
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!