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ボクシング世界3階級女王クラレッサ・シールズ、MMAで逆転TKOデビュー、柔道五輪金のハリソンとドリームマッチも視野=PFL

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2021/06/12(土)UP

MMAプロデビュー戦をTKO勝利したシールズ(c)PFL

 6月10日(日本時間11日・金)にレイ・セフォーが代表を務める米国の総合格闘技団体PFL(Professional Fighters League)にて五輪で2度金、女子プロボクシングでは3階級制覇を果たしたクラレッサ・シールズ(26=米)がMMAプロデビューした。対する柔術がベースのブリトニー・エルキン(米)を相手に3RでTKO勝利を果たした。

【動画】クラレッサ・シールズが右ストレートからパウンド、TKO勝利するシーン

 1、2Rはエルキンのグラップリングにコントロールされ苦しんだシールズだったが、3Rに得意の右ストレートがヒットし流れを変えた。
 デビュー戦をTKOで飾ったとはいえ、MMAトップと対するにはもう少し練習や経験が必要だろう。エルキンは3勝6敗で3連敗中。2年半ぶりの試合だったが、1、2Rはエルキンがグラップリングでリードした。しかし下になりながらも冷静にガードするなど対処し極めを許さなかったところ、対処力、そして打撃力には大きな可能性を感じさせた。
 
 来年22年のPFLでのドリームマッチの候補としては、シールズvs五輪柔道で2度の金でMMA9勝無敗のケイラ・ハリソン(米)と戦うことが挙げられているが、CEOのピーター・マーレイ氏は、シールズが来年に向け、今年PFLでもう1回戦うと述べ、来年に向け、MMAの実力を証明する必要があるとした。

【シールズvsエルキンの試合内容】

 試合は1R、互いに距離を取り、シールズのパンチのタイミングを計ってエルキンがタックル。テイクダウンを奪われ、シールズはケージを背にする。立ち上がるとエルキンが投げ、その投げを返しシールズが上からパウンド連打。会場が大きく湧く。しかしすぐにエルキンが上になりパウンド。

 2Rもシールズのパンチに合わせエルキンがタックル。それを切ったシールズだったが、エルキンが自ら下になり、足でシールズの足を絡め倒し再びエルキンが上になりパウンドなどでリードを許す。しかしシールズはガードするなど対処。ダメージは無い様子。

 そして最終3R、エルキンの横蹴りにカウンターの右ストレートを顔面に叩き込んだシールズ、ややぐらついたエルキンに追撃の右ストレートに行くと、エルキンは再びタックル。それを切るシールズ。足を掴もうとするエルキンに右フックを顔面に叩き込むとエルキンは足を離し仰向けに倒れる。パウンドを連打するシールズ、懸命にシールズの足を掴みながら耐えていたがエルキンだったが攻撃は止まず、レフェリーが試合をストップし、シールズのTKO勝利。シールズは叫びながら喜び、観客の声援に答えていた。

▶︎次ページは【動画】クラレッサ・シールズが右ストレートからパウンド、TKO勝利するシーン

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