2023/08/13（日）UP
（最終更新：2023/08/14 09:54）

元ヘビー級3団体王者アンソニー・ジョシュアが”ド迫力”一撃KO勝利（Getty)

　プロボクシングの元世界ヘビー級3団体統一王者アンソニー・ジョシュア（英国）が12日（日本時間13日）、英ロンドンのロンドンのO2アリーナにて行われたノンタイトル戦で、ロバート・ヘレニウス（フィンランド）に 7R、ヘビー級の豪快な一撃でKO勝利。ヘレニウスの2メートルの巨体が倒木のように崩れ失神した。

【フォト＆動画】ジョシュアの一撃に、2mの巨人が失神KO負けの瞬間

　ジョシュアは、元WBC世界ヘビー級暫定王者ディリアン・ホワイトと対戦する予定だったが、ドーピング違反となり試合1週間前に辞退、ヘレニウスが試合の4日前に急遽代役を務めることになった。

　実はヘレニウス、8月5日に地元フィンランドで3RでTKO勝利を収めたばかり。ヘビー級には減量の必要はないが、相手がジョシュアだけに調整が心配された。
　ヘレニウスは元WBAヘビー級ゴールド王者（暫定王者の下位）で、かつてはランキング1位となり、世界タイトル挑戦経験もある。昨年10月には元WBCヘビー級王者ディオンティ・ワイルダーにKO負けしているが“ノルディック・ナイトメア”（北欧の悪夢）とも言われる強豪だ。

右ストレートがヒット！（c）DAZN

　試合は序盤からジョシュアが攻撃するとヘレニウスは下がりながらカウンターを狙う展開で一進一退。3Rにはジョシュアのジャブ、そして右ストレートがヒット。ヘレニウスの鼻が赤くなり始める。5Rまでジョシュアが優勢に攻めたが6Rにはヘレニウスがジャブやカウンターの左フックを当てるなど反撃に出る。

　しかし7R、圧力で前に出るジョシュア、ヘレニウスのカウンターを被弾し鼻血を出すが、中盤に左ジャブからの右ストレートでヘレニウスのアゴを打ち抜く豪快な失神KO勝利。ヘレニウスのアゴが大きく上がると、2メートルの巨体がそのままキャンバスに倒れた。

　ジョシュアの今後についてプロモーターのエディー・ハーン氏は、来年1月にデオンテイ・ワイルダーと対戦し、次にタイソン・フューリーとも対戦を計画していると語っている。

　ワイルダーは21年10月、T-モバイル・アリーナにてWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーとダイレクトリマッチで3戦目を行い、11回KO負け。ワイルダーはフューリーに2敗1分となったが、昨年10月にWBC挑戦者決定戦で、今回ジョシュアと戦ったヘレニウスにKO勝ちし、王者フューリーへの挑戦権を獲得している。

　ジョシュアとワイルダーが戦うとなれば初対決。果たして実現するのか。

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