【Krush】大夢が“三度目の正直”となる悲願の王座奪取、池内紀子は麻央との再戦制し戴冠
▼第6試合 Krushスーパー・ライト級/3分3R・延長1R
●近藤魁成(TEAM3K)
判定0-3 ※26-30×3
○塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
近藤は史上初のK-1甲子園二連覇の実績を引っさげ2018年にプロデビュー。卓越した技術を武器にKrush、K-1のリングで活躍し、王座奪取を嘱望されながらも木村“フィリップ”ミノル、山際和希に敗れKrush王座奪取を逃した。昨年3月にはヴィトー・トファネリを破り復調の兆しを見せたが、同8月にFUMIYAに1R KO負けを喫した。
塚本は第5回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -65kg優勝のキャリアを持つ、粘り強い前進が持ち味のファイター。3連敗を喫する厳しい時期を乗り越え4連勝をマークした。昨年1月には第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメントにエントリーし、1回戦で大野祐志郎を撃破した。4月の準決勝では小嶋瑠久に敗れたが、小嶋の棄権にともない決勝へ進出。蓄積したダメージにより稲垣柊に1Rで敗れるも存在感を示した。
1R、左ジャブ、左前蹴りで前に出る近藤に塚本はワンツー、右ミドル。塚本の右ミドルに近藤は左右ローを返し、蹴り合いの様相を見せる。近藤は高いガードから塚本の打ち始めに合わせ左ジャブ。塚本は打ち始めを近藤の前蹴り、ジャブでつぶされ前に出られない。
2R、塚本がワンツーで前に出ると、近藤も応えるようにワンツーで応戦。塚本は右ストレートを上下に散らし左フック。近藤の左ミドルに右ミドルで応戦する。塚本が左ヒザから繋げた右ストレートを浴びた近藤が一瞬腰を落とす。近藤の的確なワンツーに塚本はパンチを返し、ラウンド終了直前に右ストレートで近藤からダウンを奪う。
3R、ワンツーで前に出る近藤に塚本もパンチで応戦。近藤が距離を詰めると塚本は左右のヒザを突き上げ、近藤の攻めを続けさせない。近藤の打ち終わりに必ず攻撃を返す塚本。近藤の右ストレートを浴びてのけぞるシーンもあるが、近藤の真っ赤な左腕に塚本はさらに右ミドルを叩き込む。近藤は強い左右フックでペースを握りかけるも、塚本がカウンターの右ストレートでダウンを追加。立ち上がった近藤のパンチに塚本が応戦し、打ち合いのまま試合終了のゴングを迎えた。
判定は2度のダウンを奪った塚本が4ポイント差をつけて完勝。王座決定トーナメントでの敗戦からの再起に成功し、再びタイトル戦線へ歩みを進めた。
▼第5試合 Krushライト級/3分3R・延長1R
●瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
KO 3R37秒 ※右ハイキック
○児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
瓦田は長い手足から繰り出すワンツー、蹴り技を武器とするファイター。師匠の梶原龍児譲りのタフファイトを武器に、21年9月に第6代Krushライト級王座を獲得した。しかし次戦の22年2月に篠原悠人はら判定負けを喫すると、同4月には大沢文也に敗れ王座陥落。その後も2つの試合を落とし、4連敗中と苦戦の只中にある。
対する児玉は20年11月にデビューし、ここまでプロ戦績7戦 5勝(1KO) 2敗。23年2月に他団体王者の経験を持つ昇也を下し実力を示した。前戦では他団体でタイトルマッチ経験を持つ大谷翔司と拳を合わせたが、2度のダウンを奪われ敗北を喫した。再起戦となる今回は王者経験を持つ瓦田とのサバイバルマッチに挑む。
1R、児玉の左ジャブの引きに合わせ瓦田がワンツーフック。瓦田はやや遠い距離から左右ストレート、左ロングフック。飛びヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せる。ジリジリとプレッシャーをかける児玉へ、瓦田がロングフックを連打。児玉は距離を詰め右カーフを見せると、瓦田は前足がやや流れる。
2R、瓦田が長い左右ストレートを放つ勢いで頭を着けて右アッパー。児玉は圧力を掛け瓦田をロープに下がらせると、左アッパーに合わせた左フックで瓦田からダウンを奪う。立ち上がった瓦田は頭を着けて左右ボディフックから膝を突き上げるが、児玉が右カーフで瓦田のバランスを崩す、瓦田がノーガードから左ジャブを突くが、合わせた児玉の左ショートフックが瓦田の顔面を捉え2度目のダウンを奪う。
3R、開始早々飛びヒザ蹴りを見せるのは瓦田。小さく前後にリズムを取る瓦田に児玉が圧力をかけ、瓦田の右ストレートに合わせて放った右ハイキックで瓦田がこの試合3度目のダウンを喫する。両手をついた瓦田は立ち上がるとするも、体に力が入らない様子を見たレフェリーが試合をストップ。児玉が元王者から3度のダウンを奪う快勝で王座へのコマを進めた。
マイクを握った児玉は「やってやったぞ!」とシャウト。「今年中にKrushのベルトを撮りに行くので待っててください」と、2月に決定している里見柚己vs伊藤健人のタイトルマッチ勝者へ宣戦布告した。
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