【RIZIN】山本美憂が弟KIDに捧げるリベンジ勝利
RIZIN FF事務局
「RIZIN.13」
2018年9月30日(日)さいたまスーパーアリーナ
▼RIZIN 女子MMAルール 49.0kg 5分3R
●アンディ・ウィン(36=アメリカ/元KOTC女子アトム級王者)
判定3-0
○山本美憂(44=KRAZY BEE)
山本は女子レスリングで全日本選手権8度優勝、世界選手権3度優勝の実績を持つ。2016年9月にMMA(総合格闘技)へ転向し、RIZINに参戦。デビュー戦でRENAに敗れ、3戦目でキャシー・ロブから初勝利。今年7月には女子格闘技のベテラン選手である石岡沙織と対戦し、これまでにないMMAファイターとして進化した姿を見せ、判定2-1の僅差ながらも好試合で石岡を破った。MMA戦績は2勝3敗。
その山本に2戦目で黒星を付けたのがウィンだ。ムエタイのアマチュア大会で20戦をこなし、2013年にMMAプロデビュー。2016年4月にアメリカの老舗MMA団体である『KOTC』で女子アトム級タイトルを獲得し、10月には初防衛に成功。山本戦では腕十字で一本勝ちを収めたが、2017年10月のRENA戦ではTKO負けを喫している。
試合前に弟の山本“KID”徳郁をがんで亡くした悲しみを乗り越え、試合をすることを決意した山本はKIDの入場曲で登場。
1R、ジャブの打ち合いから山本が見事なタックルでテイクダウン。ウィンは山本の両腕を抱えて防御し、山本はその腕を引き抜いて顔面とボディにパンチを見舞う。山本が顔面へ強いパウンドを打つと、ウィンも下から殴り返してくる。山本が上になったままラウンドを終えた。
2R、勢いよくコーナーを飛び出した山本は左右のフックを放ち、1R同様抜群のタイミングでタックルを決めてテイクダウン。山本は頭を押し付けながらパンチを見舞い、機を見て強い右のパウンドも落とす。このラウンドも山本が上になったまま終えた。
3R、お互いにパンチを出す中、山本がタックルに成功。サイドポジションを奪うと、パンチで抵抗するウィンにパンチ、ボディへのヒザ蹴りを打つ。ガードポジションになるウィンへ上からパンチを打っていく山本。残り40秒でスタンドになり、山本がタックルでテイクダウン。終了直前に山本が腕十字を仕掛けて試合終了。
山本はマットに寝転んだまま天井を指差して号泣。ウィンやセコンドの息子アーセンと抱き合う。判定3-0で勝利が告げられると山本は感極まった表情。マイクを向けられると「ありがとうございました。皆さんの応援があったからこのリングに上がれて。ごめんなさい、グラウンドばかりで。アンディ選手は強いから自分の得意なところに行かないと勝てないと思って。皆さんに感謝します。私の愛する家族、グアムで支えてくれた人たち、ファンのみんなに感謝します。ママはトロフィーを持って帰るからね」と語り、もう一度天井を指差した。
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