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【ONE】アンジェラ・リーが初黒星、ジンナンが逆転TKO勝利

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2019/03/31(日)UP

4R目で体力を使い果たしたアンジェラ(左)を5Rに打撃で攻めTKO勝利したジンナン(右)

ONE Championship
「ONE:A NEW ERA IN TOKYO」
2019年3月31日(日)東京・両国国技館

▼第14試合 コ・メインイベント ONE世界女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
〇ション・ジンナン(31=中国/王者)
TKO 5R 1分37秒 ※右ミドルキック→レフェリーストップ
●アンジェラ・リー(22=シンガポール/ONE世界アトム級王者/挑戦者)
※ジンナンが3度目の防衛に成功。

 王者ジンナンは元々、18歳の時に山東省の女子ボクシングチームに参加し、中国を代表するボクサーとなった。その後、ブラジリアン柔術も始めて中国オープン選手権で優勝している。2014年MMA(総合格闘技)でプロデビューを果たし、2018年1月のONE初代世界ストロー王座決定戦で中国人初のMMA(総合格闘技)王者となった。戦績は13勝(9KO)1敗。今回が3度目の防衛戦。

 リーは2015年5月のプロデビューから9戦全勝中の、ONEで絶大な人気を誇るトップスター選手だ。幼いころから格闘技を修め、テコンドーとブラジリアン柔術で黒帯を取得している。2016年にONE女子アトム級初代王座を獲得。その後も肺炎や交通事故による負傷などに見舞われながらも、3度の防衛に成功した。

 リーはONE史上初の女子二階級制覇を狙い昨年11月ジンナンの王座に挑戦が決定していたが、リーの椎間板損傷で試合は中止。今回仕切り直しでの挑戦となる。

 1Rが始まると同時に両者はパンチで打ち合う。組み付くとリーは鋭いヒザ蹴り。テイクダウンを奪うと上から抑え込むが、ジンナンは下から蹴ってリーを引き離す。立ち上がるとリーがパンチで前へ出て組み付くとまたもヒザを突き上げる。リーの右ストレートがヒットするが、ジンナンは左右フックを連打して前へ出る。“来い”と手招きするジンナン。 

4Rにアンジェラの腕十字が完全に極まったかと思われたが、関節の柔らかいジンナンがラウンド終了まで耐え抜いた。

 2Rもリーが勢いよく前へ出てパンチとローを繰り出す。ジンナンはリーのテイクダウンを防ぐと離れてローを蹴る。ジンナンはリーが攻めてくるとパンチをまとめて打つという待ちの姿勢。

 3R、両者組み合うとリーが投げでついにテイクダウンを奪う。ジンナンは下から腕十字を仕掛け、立ち上がるがすぐにリーがテイクダウンして上になる。アームロックを狙ったリーだがジンナンが立ち上がり、ジンナンが左右フックを繰り出していく。左右フックを繰り出してラッシュするジンナンの左がついにアンジェラを捉え、アンジェラは連続して被弾する。ジンナンの連打に棒立ちとなるアンジェラだが、前へ出て組み付く。

5R ジンナンの中足のミドルキックがアンジェラの脇腹に突き刺さる

 4R、右ストレートのヒットからタックルに行ったアンジェラがテイクダウン。ジンナンは下から蹴り上げるが、リーが抑え込む。アンジェラは逃げようとしたジンナンの背後から腕十字を仕掛け、腕を反り返させるがジンナンは防御を続ける。執拗に腕を極めに行ったアンジェラだったが、ラウンドが終了。ジンナンは最大のピンチを耐えた。

 5R、パンチを出しながら前に出るジンナンの左ミドルでアンジェラの動きが止まる。パンチを浴びるアンジェラ。ボディ、顔面にパンチをもらって苦しそうな表情を浮かべる。ジンナンの右ストレートがボディへ突き刺さり、アンジェラの動きが完全に止まる。ジンナンがパンチと右ミドルを連打するとアンジェラは防戦一方に。そしてレフェリーが試合をストップ。ジンナンが逆転TKO勝利でアンジェラに初黒星を付け、防衛に成功した。

※全試合結果はこちら

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