【シュートボクシング】海人がヒジで切られ流血、チャド・コリンズに判定で敗れる
シュートボクシング協会
『SHOOT BOXING 2019 act.2』
2019年4月27日(土)東京・後楽園ホール
▼第11試合 66.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
●海人(21=TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者、SB日本スーパーライト級王者)
判定0-3 ※48-50、48-49、48-50
○チャド・コリンズ(オーストラリア/SITSONGPEENONG PHUKET/WKA豪州スーパーライト級王者、WBCムエタイ・クイーンズランド州スーパーライト級王者)
SBのエース海人は、この試合を「通過点」と語った。2018年11月にはS-cup65kg級世界トーナメントを全戦KOで制覇したが、本来出場が予定されていたザカリア・ゾウガリー(2017年4月に判定負け)、チャムアトーン・ファイタームエタイ(2018年9月に判定負け)が欠場し、海人は借りを返す機会を失っていた。来るべき再戦の日にむけて、ここで苦戦すら見せるわけにはいかない。
対するコリンズはムエタイを主戦場としており、数多くの強豪タイ人を撃破。2018年12月にはKING OF KNOCK OUT 初代スーパーライト級王者・不可思にもダウンを奪い完勝。この階級のトップ選手として君臨している。
1R、両者オーソドックスの構え。海人が右ローでけん制、コリンズが左インローを飛ばし、海人の左フックに合わせコリンズも右ローを返す。コリンズは左前蹴りで突き放すが、ロープに詰めた海人は右バックスピンキックをコリンズの腹に突き刺す。コリンズの左ローをつかみコンビネーションを固め、中にヒジを混ぜていく。
2R、海人の長く威力のある左ジャブを嫌がる素振りのコリンズ。海人を青コーナーに詰めて右ボディストレート、右オーバーハンドを見せるが海人は落ち着いてカウンターを返す。離れれば左ロー、接近すればヒジを狙う海人だが、コリンズは強い左ジャブで距離を作り、幾度となく海人の顔面をとらえる。
3R、スイッチしてバックハンドブローでかく乱するコリンズ。前進するコリンズを海人は左右ストレートでけん制。コリンズの右縦ヒジ、右アッパーの空振りに会場がどよめく。コーナーにつめられた海人へ左ミドルを叩き込むコリンズ。前かがみになった海人に右ヒジを叩き落しクリーンヒット。海人の左側頭部が大きく割れ出血する。ドクターチェック後に再開するが、コリンズの圧力が強まる。
4R、余裕を見せるコリンズは左足でリズムを取りながら左ジャブ、左ミドルで海人にダメージを与える。海人の前進にコリンズはスイッチして左ミドルを叩き込み足を止める。海人は蹴りが出なくなり、コリンズは左インローから右オーバーハンドを見せる。
5R、コーナーにつめワンツー、右ボディ、右ハイキックを見せるコリンズ。パンチが海人の顔面をとらえ、海人はコーナーから動けない。コンビネーションのなかにコリンズはヒジも織り交ぜる。海人は至近距離でヒジを狙っていくが、コリンズは首相撲からのヒザで海人に主導権を渡さないまま終了のゴングを迎えた。
判定はジャッジ三者全員がコリンズを支持。ダウンこそ拒否したものの、海人にとっては試合巧者のコリンズに試合を支配され続けた敗戦となった。
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