【RIZIN】5年越しの対決は扇久保が元谷を振り切り、僅差判定で勝利
RIZIN FIGHTING FEDERATION
『RIZIN.17』
2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ
▼第10試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)※肘あり
●元谷友貴(フリー/元DEEPフライ級/元DEEPバンタム級王者)
判定1-2
○扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗世界フライ級王者)
この両者は、2014年10月の「VTJフライ級トーナメント」で扇久保が優勝した際、元谷へ対戦アピールを行ったことから因縁が始まった。その時には対戦は実現せず、その後も実現の兆しは見えなかったが、今年5月に扇久保が修斗世界フライ級王座の防衛成功時に、「RIZINでのやり残し」として再び元谷との対戦を直訴。それを受けたRIZINがマッチメイクを実現させ、扇久保の5年越しの念願が叶うこととなった。
元谷の打撃をかいくぐった扇久保が正面タックルからテイクダウンを奪い、サイドポジションへ。さらに後ろから組みつきリフトから元谷を叩きつける。あわやリアネイキッドチョークかという体勢にもなったが、元谷が体を入れ替えグラウンドから逃れる。ラウンド終盤には元谷が洗濯バサミで扇久保の体を抑えながら後頭部へのパウンド。対する扇久保も立ち上がってからの踏み付けで、寝る元谷を追い込んだ。
2Rスタンドでの打ち合いを望む元谷に扇久保が早々にタックルし、グラウンドへ持ち込む。スタンディングに戻っても長く付き合わず、タックルからテイクダウンを奪い、元谷は自分の有利なポジションに持ち込めない。しかし3Rになるとスタミナを失った扇久保に、元谷は細かく右ロー。扇久保がテイクダウンを奪いに行くも、押し込めず元谷に逃げられる。
殴り合いの中で元谷の右前蹴りでぐらつく扇久保、元谷の左右のフックが何度も扇久保をとらえるが、元谷にも倒しきるパワーが残っておらず、一発では沈められない。しかしヒット数は元谷が圧倒。最後に扇久保はテイクダウンから肩固めを狙いにいくが、元谷が耐えたまま終了のゴングが鳴り響いた。
打撃で優位に立った元谷、グラウンドを支配した扇久保の勝負の決着は判定へ。一人目は元谷、二人目は扇久保を支持。緊迫する空気の中、最後のジャッジは扇久保を支持。5年越しの決戦は、扇久保が僅差の勝利をものにした。
リング上でマイクを握った扇久保は「元谷選手、ありがとうございました」とライバルへ感謝の言葉を送った。そして「榊原さん、ありがとうございました。次の憂流迦選手と石渡選手、勝った方とやらせて下さい」と、次に行われる試合の勝者とのバンタム級四天王頂上決戦を直訴した。
最後に「みなさん、楽しかったですか?」と死闘を楽しんだであろう観客へ呼びかけ、「これからも日本の「RIZINという舞台を盛り上げていくので、堀口・天心だけじゃなく、僕らにも注目してください!」と、自分たちを新たなスターの一人として注目して欲しいとアピールした。
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