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【RIZIN】浅倉カンナ、レスリングエリートとの打撃戦に競り勝ち「また這い上がります」

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2019/08/18(日)UP

レスリングエリートのザペテラ(左)と積極的に打ち合う浅倉(右)

RIZIN FIGHTING FEDERATION
『RIZIN.18』
2019年8月18日(日)愛知・ドルフィンズアリーナ

▼第8試合 RIZIN女子MMAルール 49.0kg契約 5分3R
〇浅倉カンナ(21=パラエストラ松戸)
判定2-1
●アリーシャ・ザペテラ(24=アメリカ/SCORPION FIGHTING SYSTEM)

 RIZIN初登場のザペテラは5歳でレスリングを始め、高校時代には3度のナショナルチャンピオンにも輝き、2016年にはリオオリンピックの代表候補にも選出されたレスリングエリートで、来年の東京オリンピック出場も目指しているという。

 今年6月の『RIZIN.16』で元レスリング世界女王、山本美憂に判定負けを喫している浅倉にとっては、苦手意識のあるレスラータイプとの連戦となったが、戦前のインタビューでは「苦手なタイプだから勝てない、では今後につながらない。ここをクリアして新しい自分を出したい。“黒い自分”を出せれば」と語っており、これまでの堅実でひたむきなファイトに加え「怖さ」や「非情さ」も意識した戦いをすることを予告していた。

浅倉の右がヒット、ザペテラは顔を歪める

 グラウンドを得意とする両者の対決は、意外にも打撃戦に。1R、浅倉と8センチ差で150センチと小柄なザペテラだが、浅倉のローに合わせるように小気味の良いパンチをふるいながら積極的に前進する。対する浅倉もローや左ストレートで応戦。ファーストタックルを試みるが、ザペテラに切られる。浅倉の左ボディストレートから顔面へのパンチで、早くも鼻血を出すザペテラ。
 再度バックからテイクダウンを狙う浅倉だが、ザペテラは力で立ち上がる。終盤に浅倉がボディから右、追い打ちの左でダメージを与え、さらにパンチ連打を打ち込むと、たまらずザペテラが組み付く。

 2R、またもパンチで前進するザペテラ。ローに合わせたカウンターの右ストレートがヒットし、思わず尻餅をついた浅倉だが、逆に飛び込んでのヒザ蹴りを放つ。そのヒザをつかんでテイクダウンに持ち込むザペテラだが、今度は浅倉が必死に立ち上がり危機を回避する。ラウンド後半、再度タックルを仕掛けてザペテラに対し、掛けられた足を起点に回転して体勢を入れ替えながら立ち上がる浅倉。打ち合いに来たザペテラを左で迎撃したところでゴング。

浅倉が上からザペテラを殴りつける

 最終3R、スタンドの探り合いが続く中、タックルでテイクダウンしたザペテラは、コーナーに押し込みパンチを数発打ち込むが、浅倉は冷静に立ち上がり脱出に成功。お互い単発での打ち合いが続くが、要所で左のロー、ワンツーをヒットさせた浅倉は、残り1分でカウンターの左をクリーンヒット!
 さらにコーナーに詰め打ち合いに持ち込むとボディからフック、強烈な左ストレート、さらに前に詰めてパンチを放っていく。たまらずザペテラが片足を掴みにくると、浅倉は上から殴る。浅倉は優勢のイメージを与えたまま終了ゴングを聞いた。

 スプリット判定をものにした瞬間、浅倉は落ち着いた表情ながら軽くうなずき勝利をかみしめ、マイクを握ると、「試合内容はパッとしなかったけど、試合後に勝ってマイクを持つのは久々で素直に嬉しいです」と笑顔を浮かべ、「前回(山本)美憂さんと試合して一番下に戻ったけど、ここからまた這い上がっていくので応援よろしくお願いします」と、満員の名古屋の観客に向け仕切り直しでステップアップしていくことを誓った。

※全試合結果はこちら

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