【RIZIN】スコッギンスが多彩な蹴りで勝利、祖根寿麻を寄せ付けず
RIZIN FIGHTING FEDERATION
『RIZIN.18』
2019年8月18日(日)愛知・ドルフィンズアリーナ
▼第5試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール 5分3R(61,0kg)※ヒジあり
●祖根寿麻(そね・かずま=ZOOMER)
判定0-3
◯ジャスティン・スコッギンス(アメリカ)
祖根は2008年にプロデビュー、2013年に名古屋のMMA(総合格闘技)イベント『DEMOLITION』のDFXCバンタム級王座に就いた。2015年には沖縄の格闘技イベント『TENKAICHI』でもMMAバンタム級王座を獲得して二冠王に。2016年からは修斗に参戦し、初戦でKO勝利を収めると、今年1月には修斗環太平洋王座を獲得して三冠王となった。
昨年の名古屋大会ではDEEPフライ級王者・元谷友貴に一本負けしている。RIZIN初勝利を狙う。
スコッギンスは幼少から空手を始め、16歳でキックボクシングのアマチュア世界王座を獲得。16歳でMMA(総合格闘技)のキャリアをスタートさせると、ノースカロライナ州アマチュア王者に輝き、2012年に19歳でプロデビュー。無傷の7連勝で『UFC』との契約をもぎ取った。
昨年の大みそかRIZINに初参戦したが、元谷友貴に一本負けを喫して日本デビューは黒星に終わった。スコッギンスは「那須川天心とキックボクシングルールで戦っても構わない」と豪語するほど打撃に自信を持つ。
1R、ほぼ半身に構え、サウスポーのスコッギンス。身体を大きく使った素早いミドルや後ろ回し蹴り、スピンキックなど多彩な蹴りを繰り出してゆく。
様子を見つつ、ローキックを返す祖根。中盤、祖根がパンチ連打からコーナーにスコッギンスを押し付けテイクダウンを狙う。しかしスコッギンスも強い体幹でグラウンド展開を許さない。
コーナーから脱出すると、再び半身に構えジャブのように横蹴りを放ち祖根を入れさせないスコッギンス。
2R、スコッギンスが素早い踏み込みで右ストレートをヒット。崩れ落ちる祖根だが、すぐに立ち上がり応戦する。踏み込んでパンチ連打しては、素早く離れ横蹴りやハイキックを放つスコッギンスに祖根は入れない。
残り1分半で、またも距離を詰めたスコッギンスが連打の終わりに左ヒジを入れると、祖根から出血が。
祖根はタックルに行くも、スコッギンスはバックを取り逆に首を狙う。脱出した祖根だが、出血がひどく、胸や腹からトランクスまで血が達している。
3R、スコッギンスがまたもワンツーでダウンを奪う。崩れる祖根に、今度はパウンドを突き刺してゆくスコッギンス。しかしグラウンドの深追いはしない。後が無い祖根がハイキックから右パンチをヒットさせる。
残り1分30秒を切ると、祖根が鬼気迫る表情で連打を仕掛けてゆく。しかしステップワークから、蹴りを放つスコッギンスに祖根はまたも入れない。
判定は3者ともにスコッギンス。祖根は、空手仕込みのスコッギンスの多彩な打撃に完敗した形となった。
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