【ONE】王者ノンオーがまさかのスプリット判定もデルバールを下し2度目の防衛
ONE Championship
『ONE:IMMORTAL TRIUMPH』
2019年9月6日(金)ベトナム・ホーチミン市
Photo by ONE Championship
▼第12試合 ONEスーパーシリーズ・ムエタイ・世界バンタム級(65.8kg)タイトルマッチ
○ノンオー・ガイヤーンハーダオ(32=タイ)
判定2-1
●ブリース・デルバール(20=アルジェリア)
ノンオーはルンピニーでスーパーバンタムからライトまでの四階級制覇、ラジャダムナンのタイトルも獲得しているムエタイの頂点。今年2月にハン・ズーハオに勝利し、初代ONEムエタイ世界バンタム級王座に就き、5月にはそのベルトに挑んだ元シュートボクシング世界王者の鈴木博昭を右ミドルで封殺し初防衛。S1ムエタイ世界王者であるデルバールを相手に2度目の王座防衛に臨む。
サウスポーのデルバールへノンオーが右ローを打ち込み様子見。デルバールは細かくスイッチしながらコツコツとロー、前蹴りを放つ。静かな立ち上がりの序盤から徐々にノンオーが出入りを増やしフェイントから強い右ローを放つ。
2Rに入るとノンオーがギアを上げ強い左右のミドルを放つと、デルバールもあわせて前蹴りからローを打ち込む。長身から打ち下ろすデルバールの左ジャブでノンオーは懐に入り切れないが、デルバールの入り際に右ミドルを打ち込みデルバールの左わき腹が赤く染まっていく。
3R開始早々にノンオーがさらに圧力を強め、右ミドルを連続でヒット。距離を詰められるようになったノンオーは右フックを顔面に何度もヒットさせる。右ローのダメージも大きいデルバールは手数が減り、足を使い距離を取ることしかできない。
さらに圧力を強めるノンオーは4R早々に右ローでデルバールのバランスを崩す。力を失ったデルバールのワンツーの打ち終わりにノンオーは右ミドル、右ボディストレートを伸ばしスタミナを奪う。最終ラウンドに逆転を狙うデルバールへ、ノンオーは単発の右ミドルをヒット。序盤からムエタイの「流し」に入ったノンオーは決して無理な攻撃はしない。デルバールは最後の力を振り絞り前進するが、体に十分な力が入らずパンチや飛び膝蹴りは単発となり、クリーンヒットを奪えない。決め手はないまま最後までノンオーが流して試合終了を迎えた。
判定は意外にもスプリットとなったが、2名のジャッジが王者の勝利を支持。ノンオーが初参戦初挑戦の若き欧州の刺客を退け2度目の防衛に成功。ONEの戦績も5勝無敗とパーフェクトレコードを伸ばした。
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