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【ONE】代打出場の王者クリスチャン・リーが死闘を制しライト級GP制覇

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2019/10/13(日)UP

代役で急遽参戦した王者・クリスチャンリーがライト級GPを制覇した

ONE Championship
『ONE: CENTURY PART I』
2019年10月13日(日)東京・両国国技館

▼第8試合 ライト級ワールドグランプリ決勝(77.1kg)5分3R
○クリスチャン・リー(21=シンガポール)
判定3-0
●サイード・フセイン・アサラナリエフ(24=トルコ)

リーはアサラナリエフを持ち上げテイクダウンを奪うパワーを見せる

 クリスチャン・リーは今年5月に青木真也がもつONE世界ライト級王座に挑戦。2Rに打撃で青木をマットに沈め王座を奪取した。今回のトーナメントは本来エディ・アルバレスとサイード・フセイン・アサラナリエフの間で争われ、勝者にリーへの挑戦権が与えられるが、アルバレスがけがのため欠場。代役としてリーが出場に同意した。

 もしこの一戦にアサラナリエフが勝利してもタイトルの移動はなく、アサラナリエフはリマッチでリーのベルトに挑戦することになる。アサラナリエフは8勝のうち6つのKOを記録する強打を武器に王者に挑む。

リー(上)はアサラナリエフの打撃をしのぎタックル、何度もテイクダウンを奪う

 1R、やや前傾姿勢のリーがパンチで前に出るとアサラナリエフも応戦。飛び込むリーに左フックを合わせヒットさせる。リーが足を使いまわりながらパンチ。組み付いて持ち上げるようにアサラナリエフからテイクダウンを奪う。リフトし背中から落とすリーに、アサラナリエフは下からアームバーを狙い左手を取りにいく。離れ際にアサラナリエフが右ストレートでリーをケージまで吹き飛ばすが、ケージ際のスクランブルからリーがマウントを取りパウンド連打。アサラナリエフはガードを固めたままラウンド終了のゴングを待つ。

 2R、リーが右フックから組み、足をかけてテイクダウン。アサラナリエフは離れたがるがリーがしぶとく絡みつき離さず、再びアサラナリエフからマウントを奪う。逃れたアサラナリエフはスタンドでパンチの連打を放ち、左アッパーがリーの顔面をとらえあわやの場面を作るが、リーは組み付きリフトからマウント、上からヒジを落としていくが両者ともスタミナを失い動きが緩慢になる。

スタミナを失ったアサラナリエフ(下)からマウントを奪うリーもまた消耗しきっていた

 3R、リーが右ストレートからタックルでテイクダウンを狙うが、アサラナリエフを倒しきれない。アサラナリエフもアッパーでリーのアゴを跳ね上げるが、こちらも決定的な一打にはならない。2分半経過したところでようやくリーがテイクダウンを奪い、マウントからパウンド、ヒジを落とす。逃れるアサラナリエフはほぼ動かず亀の状態に。リーが背後から一方的にコツコツパンチを当てるが、レフェリーのストップは無いまま終了のゴング。アサラナリエフはしばらく立ち上がることもできず、リーも口に含んだ水を飲み込めず吐き出すほど両者とも力を使い果たしていた。

 判定は3-0でリーを支持。死力を尽くしあった戦いは王者の意地を見せたリーが薄氷の勝利をものにした。

※全試合結果はこちら

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