【KNOCK OUT】日菜太が伝家の宝刀・左ローでタイからの刺客に勝利、引退覚悟の一戦制す
ブシロードファイト
『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』
2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール
▼第6試合 セミメイン 70㎏契約 REBELSルール 3分5R
○日菜太(クロスポイント吉祥寺)
判定3-0 ※50-49、49-49、50-48
●ラーシーシン・ウィラサクレック(ウィラサクレックムエタイジム)
日菜太はREBELS70kg級王者として3度の防衛に成功。今年8月の新生KNOCK OUTに電撃参戦を果たしたが、元ボクシング東洋太平洋王者のジョムトーン・チュワタナにダウンを奪われ判定負け。今回のラーシーシンとの試合に「ここで負けたら廃業」と不退転の決意で挑む。
対するラーシーシンはウィラサクレック会長がジョムトーン以上と自信をもって送り出した強豪。来年2月にジョムトーンとの再戦を目指す日菜太にとって絶対に負けられない一戦となった。
1R、上下にフェイントをかけながら左ローを見せるサウスポーの日菜太。ローブローのアピールをするラーシーシンだが、お構い無しに日菜太は左インローを打ち込み、ラーシーシンはサウスポーへのスイッチを余儀なくされる。日菜太のローのヒットが目立つが、ジャッジ3名はイーブン。
2R、サウスポーのままのラーシーシンは左ミドル、左ハイからパンチのコンビネーションを見せる。日菜太も顔面へのパンチからロー、ローからパンチと上下に散らし、ラーシーシンを下がらせると、右前足へのダメージが大きいか、ラーシーシンは再びオーソドックスへスイッチ。その後も日菜太のローは止まらず、ジャッジは全員日菜太を支持する。
3R、開始早々にラーシーシンの右ストレートが日菜太にヒット。パンチの手数を増やし圧力を強めるラーシーシンへ日菜太は左ロー、ミドルで応戦。バックハンドブローに右ミドルを合わせられヒヤリとするシーンもあったが、日菜太は左ミドルを積み重ねていく。後半は日菜太が盛り返したものの、ラウンド前半のプレッシャーを評価しジャッジが1名ラーシーシンを支持。
4R、ラーシーシンの右ミドルに左ローで応戦する日菜太。ラーシーシンは至近距離では積極的に組みに行くが、攻撃を伴わない組みが反則となるREBELSルールのため注意を受ける。両者とも決定打がないまま最終ラウンドに突入。プレッシャーをかける日菜太は左ローから左右ボディ、組んでヒザと手数を緩めない。対照的に組んでは時計を気にするラーシーシン。決定打がないまま試合終了を迎え勝敗は判定にゆだねられたが、終始手数を出した日菜太が接戦を制し、ウィラサクレックからの刺客を撃破した。
試合前には「負けたら廃業」と公言していた日菜太は「今日負けたら引退しようと思ってました」と改めて引退の覚悟を持っていたことを告白。「あんまりすっきりしない勝ちだったと思うんですけど、精一杯できることをがんばってがんばって、もう一回アラゾフやペトロシアンとか世界最強の外人とKNOCK OUT・REBELSのリングで戦えるように勝ち続けます」と遠くない未来に訪れるエンディングに向け勝ち続けることを誓った。また、試合会場に来る前に母親が救急車で運ばれたことを明かした日菜太は、観客に感謝の言葉を伝えると足早にリングから立ち去って行った。
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