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【KNOCK OUT】壱・センチャイジムがHIROYUKIに逆転勝利、小笠原瑛作との対戦直訴

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2019/11/01(金)UP

壱(左)が序盤の劣勢を跳ねのけて勝利

ブシロードファイト
『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』
2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール

▼第5試合 54㎏契約 KNOCK OUTルール 3分5R
○壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3-0 ※49-48、49-48、49-47
●HIROYUKI(目黒藤本ジム)

 壱はセンチャイムエタイジムの期待の新鋭。「職業イケメン」を自称する端正なルックスと美しいムエタイスタイルで人気を博している。現在13連勝中と波に乗っており、国内バンタム級最強の証明、さらに1階級上への挑戦という目標に向けHIROYUKI撃破を狙う。

 対するHIROYUKIは新日本キックバンタム級王者。大の練習嫌いを公言するも、鋭いヒジ打ちと卓越した運動神経を武器に活躍。9月の会見では「壱の顔を傷つけるのは気が引けるけど」と前置きながらもヒジでのカットによる勝利を宣言している。

 ゆっくりした立ち上がり、壱がいきなりの左ハイキックを見せるもHIROYUKIはスウェーでかわし笑顔。お返しとばかりにHIROYUKIが強い右インローを2発打ち込み会場に乾いた音が響くと、早くも壱の右内ももが赤く変色する。2Rも壱のストレートを上体を柔らかく使い避け、ラウンド終盤には3発目の強い右インローをヒット。ここまではHIROYUKIがペースを握り、1Rは1名、2Rは2名のジャッジがHIROYUKI優勢を支持する。

右ハイキックを繰り出す壱

 3R、圧力を強める壱が左ストレート、右ハイキックでプレッシャー。至近距離からボディにヒザを打ち込まれるとHIROYUKIの表情が変わる。至近距離でヒジを振るい、ヒザを狙う壱にHIROYUKIの有効打が減り、壱がペースを握り始める。ジャッジは3名とも壱を支持と逆転の兆しを見せる。

 4R、ガードを固めるHIROYUKIに壱が連打。組んでも倒されHIROYUKIが体力を失っていく。上体を振れないHIROYUKIが足をかけ壱を転倒させるとイエローカード。まっすぐ下がるHIROYUKIを追う壱は左フックを直撃しHIROYUKIが小さくぐらつく。

 5Rも前に出る壱にローを返すも体が流れるHIROYUKI。軸足を払われてこかされ、HIROYUKIはさらに体力を失っていく。逆転のハイキックを狙うもヒットは浅く、ダウンシーンがないまま試合終了。序盤の劣勢を跳ねのけた壱が逆転の判定勝利を収めた。

 勝利のマイクを握った壱は「僕が前々からKNOCK OUTの舞台でやりたいと言っていることがあるんですけど、その1つが今日のメインの小笠原瑛作さんと試合することです」と小笠原へ宣戦布告。「もし聞こえていたら2月の大田区総合体育館で僕と戦ってくれませんか?返事待っています」と来年2月の大会での対戦を呼び掛けた。

 そして最後に「僕のLINEスタンプができたので、120円くらいなので買ってください」とまさかの宣伝をし、笑顔でリングを降りた。

※全試合結果はこちら

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