【ONE】王者ノンオーがONE無敗のセーマペッチを3度倒し防衛成功
ONE Championship
『ONE:EDGE OF GREATNESS』
2019年11月22日(金・現地時間)シンガポール・インドア・スタジアム
Photo by One
▼第11試合 ONEムエタイ世界バンタム級タイトルマッチ
○ノンオー・ガイヤーンハーダオ(33=タイ)
KO 4R1分46秒 ※右ストレート
●セーマペッチ・フェアテックス(25=タイ)
※ノンオーが3度目の防衛に成功
ノンオーはルンピニーでスーパーバンタムからライトまでの四階級制覇、ラジャダムナンのタイトルも獲得しているムエタイ最高峰の選手。今年2月にハン・ズーハオに勝利し、初代ONEムエタイ世界バンタム級王座に就き、5月にはそのベルトに挑んだ元シュートボクシング世界王者の鈴木博昭を右ミドルで封殺し初防衛。9月にはS1ムエタイ世界王者であるデルバールに苦戦するも判定勝利で2度目の防衛を果たした。3度目の防衛戦は同じタイ出身でMTGP世界王者、ONEでは3戦無敗のセーマペッチ・フェアテックスを挑戦者に迎える。
ノンオーが上下に体を揺らすフェイントを見せながら左ジャブ、右ローでけん制。サウスポーのセーマペッチも落ち着いてノンオーの前進にカウンターを合わせていく。2Rに入るとセーマペッチが左ミドルから左ストレートを打ち込むと、ノンオーも右ミドルからワンツーを返していく。
プレッシャーを強めたノンオーは打ち下ろし気味の右ストレートをセーマペッチのアゴにヒット。動きが止まったセーマペッチにアッパーの連打を叩き込みダウンを奪う。立ち上がったセーマペッチを再びパンチ連打で攻め、右アッパーで2度目のダウン。ノンオーは立ち上がったセーマペッチを仕留めに向かうがフィニッシュの前にラウンド終了のゴングが鳴り響く。
3R、ノンオーの右ミドルを腕で受けると、息を吹き返したかのようにセーマペッチはパンチ連打を返す。しかしノンオーのプレッシャーは収まる気配を見せず、コーナーに詰まったセーマペッチへノンオーは右ストレートからフックを返しダメージを与えていく。右のインローで下に意識を引き寄せたところに右フックをテンプルに叩き込むノンオー。しかしセーマペッチは耐えワンツーを返し良い印象でラウンドを終える。
4Rに入ると、ノンオーの右ミドルをスウェーでかわしフックを返す軽快さを見せるセーマペッチ。完全に息を吹き返したかと思われたが、ここまでモーションの大きい右を見せていたノンオーがノーモーションの右ストレート一閃。反応できず直撃を受けたセーマペッチは真後ろにダウンし大の字。その倒れ方を見たレフェリーは即座に試合をストップ。ONE無敗のタイ人同士のタイトルマッチは、王者ノンオーがレジェンドの力を存分に発揮し圧勝劇を見せつけた。
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