【K-1】KANAが初の女子フライ級王座を戴冠、K-1を背負う存在に
K-1実行委員会
『“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋” 「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」』
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
▼第13試合 K-1 WORLD GP 初代女子フライ級王座決定トーナメント ・決勝 3分3R・延長1R
○KANA(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
延長判定2-1 ※三者とも10-9
●ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/Allstars training center)
※本戦判定は29-28、29-29、29-29
※ KANAが初代王座に就く
KANAは空手をバックボーンとし、女子選手離れした攻撃力を持つ。第2代・第4代Krush女子フライ級王座を獲得しており、今回は自身が望んでいたK-1女子王座獲得に燃える。1回戦はスペインのクリスティーナ・モラレスと対戦して、終盤に右のショートフックでダウンを奪って決勝に進出した。
対するノットソンは幼少期から空手やムエタイ、キックボクシングを学び、アマチュアの世界タイトルを獲得。プロのリングでも30戦以上のキャリアを誇る。KANAとはこれまで2回対戦して1勝1敗としている。1回戦はメロニー・ヘウヘスをスピードで翻弄して決勝に進出した。
1R、KANAが序盤から左ローや右ストレートをヒットさせる。ノットソンは前に出て、前蹴りからの左フックと攻撃を散らしていく。ノットソンは手数を止めず、前進して左右のフックで攻める。対するKANAはリングを回りスイッチしながら様子を伺う。回転の速いパンチを繰り出すノットソンに、KANAが右のオーバーフックを2度ヒットさせた。
2R、小刻みなステップのノットソンは前進し、左右のフックで圧力をかけて左ミドルまで繋げる。KANAは下がりながらも左ジャブで牽制する。KANAはサウスポーに構えながら、左ミドルや左ローでノットソンの前進に対抗する。細かいパンチを出していくノットソンに、KANAがスイッチが入ったかのように左右フックの連打をコーナーに詰めていく。
3R、胴回し回転蹴りから入ったKANAは鋭い左ローを走らせる。ノットソンはワンツーからの左ミドル。KANAはノットソンの圧力に頭を振りながら右ローを繰り出し、左ジャブで対抗する。ノットソンは前進を止めずに右のショートフックをコツコツヒットさせる。残り1分でノットソンは前蹴りでKANAのバランスを崩させるなど、多彩な攻撃で攻めるが、残り15秒でKANAが左右のパンチをまとめた。判定の結果は1-0で決着が付かず。勝負は延長へ。
延長R、サウスポーにスイッチするKANAに対して、ノットソンが飛び上がるようにして距離を詰めて左ミドルを蹴っていく。スピードの落ちないノットソンは前蹴りや左ミドルを中心に攻める。KANAも執念で左右のローをコツコツヒットさせ、右のオーバーフックをヒット。ノットソンもスイッチして細かいパンチを当て込んでいく。残り30秒では近距離となってノットソンがボディにヒザを突き刺す。KANAは終了間際まで、最後の力を振り絞り左右のフックを何度も見舞っていった。勝負の行方は判定に。2-1でKANAが勝利して初代王座に就いた。
王座を戴冠したKANAは「今日は沢山の応援ありがとうございました。今回のトーナメントは精神的にもきつくて、自分が(ベルト)を取らないと、名古屋大会をまた来年ここで開催出来ないと思って必死に頑張りました」とコメント。そして、トーナメント参戦選手や所属ジムの代表の大宮司氏、シルバーウルフの仲間に感謝を述べた。
最後に「皆さんのお陰でこのベルトを巻いてリングを降りることができます。この舞台を女子の選手が目指してくれるように、これからは自分が(K-1女子を)背負っていきます。K-1最高!!」とファンに力強く意気込んだ。
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