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【ONE】ムエタイ&キック絶対女王スタンプが米ムエタイ女王トッドに初黒星喫す

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2020/02/29(土)UP

トッドは物怖じせずアグレッシブに攻める

ONE Championship
 『ONE:KING OF THE JUNGLE』
2020年2月28日(金)シンガポール・インドア・スタジアム
photos by ONE Championship

▼メインイベント 第11試合 アトム級キックボクシング 世界タイトルマッチ
●スタンプ・フェアテックス(タイ/王者)
判定1-2
〇ジャネット・トッド(米国/挑戦者)

スタンプがムエタイのミドルキックで攻める

 ムエタイのパンアメリカン王者に2度輝いたジャネット・トッドがONEキックボクシング&ムエタイ同級世界王者であるスタンプ・フェアテックスに挑む。

 両者はちょうど1年前の19年2月、ムエタイルールで対戦しスタンプが勝利。しかしトッドが追い込んでおり、今回はキックボクシングにルールを変えての再戦となる。

 1R、トッドがジャブから右ローで前に出る。後手となるスタンプだが、右ローをリターンする。ジャブから右ローを先手で放つトッドに対し、スタンプは右ローのリターンを忘れず追撃を封じる。ジャブ、左右ミドルと放つトッド。スタンプのミドル、ローも空振りさせる。

トッドのパンチがスタンプの顎を上げる

 2R、両者攻防をスピードアップ。トッドは足を使いスタンプの周囲を回る。スタンプは右ローを入れるが、力を入れて振るう左フックはトッドに空を切らされる。トッドは距離を保ち、左フックから繋げる右ミドルを当てていく。

 3R、のっしのっしと前に出ていくスタンプ。ジャブ・ストレートから右ローを繋いでトッドに放つ。トッドはしかしフットワークを止めることなく左右のミドルをスタンプに当てる。ミドルでわき腹をとらえていたトッドはさらに左ボディフックをクリーンヒットし、これをスタンプに効かせる。

トッドのハイキックがスタンプのテンプルを捉える

 4R、トッドはジャブから右ハイキック、左ボディフックと攻撃を散らす。圧力を増すスタンプは右ローの本数を増やすが、トッドはやはりフットワークを止めておらず、右ストレートでスタンプをとらえる。スタンプも右クロスを返すが、トッドはその場を離れてその後の攻撃を連続では当てさせない。

 5R、スタンプは前蹴り、左ミドルから左フック、右ストレートと前に出る。

勝利し喜ぶトッド

 だがトッドはアウトボクシングに戻り、左ジャブ、右ストレートとヒットする。ラウンド中盤からは逆にトッドが前に出ていく。そしてジャブ・右ストレートを当て、右ミドルもスタンプに打ち込む。ラウンド最後もトッドが左右ストレートでスタンプを攻めて終える。

 判定は1-1と割れた後で、最後のジャッジはトッドを支持。ONE無敗のスタンプを遂に破り新王者に輝いた。

 勝利したトッドは「接戦だったのは分かっていましたが、すごく幸せな気分です。夫や友達に感謝したいです」と喜びを語った。

※全試合結果はこちら

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