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【UFC】オレイニク、元ヘビー級王者ファブリシオを振り切り42歳対決を制す ​

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2020/05/10(日)UP

WME-IMG
『UFC 249』
2020年5月10日(日・日本時間)アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル VyStarベテランズ・メモリアル・アリーナ

▼プレリム ヘビー級マッチ
〇アレクセイ・オレイニク(ロシア)
判定2-1​ ※29-28、29-28、28-29
●ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)​

勝利したオレイニク(@alexeyoleynik1より)

 オレイニクはウクライナ出身でコンバットサンボ世界王者の実績を持ち、極めの強さで過去にはミルコ・クロコップ、マーク・ハントといった選手から一本勝ちを収めている。
 対するファブリシオはブラジリアン柔術世界選手権、アブダビコンバットを制しUFCでも世界王者に。2010年にはエメリヤーエンコ・ヒョードルを破り世界に衝撃を与えた。ヴェウドゥムはドーピング違反があり2年ぶりの試合。両者42歳同士の対戦となる。​​

元UFCヘビー級王者ファブリシオ

 1R、両者オーソドックスでオレイニクが前に出る。ファブリシオはフットワークで回り、迫り来るオレイニクに右アッパー、フックと振るう。しかしオレイニクが左右フックを振るってくるとファブリシオはガードを固め足が止まる。オレイニクが組みに出るとファブリシオは首相撲からヒザを突き上げ応戦。しかしこれを振りほどきオレイニクが左右フック、アッパーを連打するとファブリシオはガードの透き間からパンチを被弾してしまう。これを何とか首相撲で押さえに掛かるファブリシオ。オレイニクはファブリシオのクリンチを振りほどき、さらにフックとアッパーで迫る。​

 2R、やはり前に出て圧力を掛けていくオレイニクに対しファブリシオ足を使って回る。打撃戦でバランスを崩し組みついたオレイニクの首をファブリシオは右腕でのフロントチョークでとらえるが、オレイニクが頭を引き抜く。フックを振るって迫るオレイニクにファブリシオはアッパーとヒザ蹴りでカウンター。これにオレイニクの勢いがやや落ちる。ファブリシオはそこへタックルで出てテイクダウン、グラウンドに持ち込む。バックへつかれそうになったオレイニクだが立ち上がりに成功。しかし左目じりから出血が見られる。フックとアッパーを浴びたファブリシオは消耗が出て、さらに右ストレートを打ち込まれる。​​

オレイニクはサブミッション勝ち46回というロシアを代表するグラップラー。写真は18年にマークハントからチョークで一本勝ちするオレイニク(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

 3R、ファブリシオはこのラウンドもタックルで出て、オレイニクを押し倒すようにテイクダウン。バックにつき背後から腕十字を仕掛けるが、これはオレイニクが腕を伸ばさせず、ファブリシオを下にする。ファブリシオはガードからオレイニクの左腕にアームロックを仕掛け、そのままスイープしてマウントポジションに。そして再度腕十字にトライ。オレイニクはここも腕を守るが、ファブリシオはトップをキープ。だが、オレイニクもここで立ち上がりグラウンドを逃れる。ジャブから右アッパーで逆襲するオレイニク。一瞬動きが止まったヴェウドゥムだが、再びタックルでテイクダウンし、最後はギロチンチョークを仕掛けて終了のブザーを聞く。​​

 判定は29-28(ヴェウドゥム)、29-28(オレイニク)、29-28(オレイニク)の2-1でオレイニク。1・2Rのリードでヴェウドゥムを振り切った。

・UFC249  全試合結果

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