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【UFC】カマル・ウスマン、マスヴィダルに圧勝でV2達成

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2020/07/12(日)UP

WME-IMG
『UFC 251』
2020年7月12日(日・日本時間)
アラブ首長国連邦アブダビ・UFCファイトアイランド

▼ウェルター級タイトルマッチ 5分5ラウンド
〇カマル・ウスマン(ナイジェリア/王者)
判定3−0
●ホルヘ・マスヴィダル(アメリカ)

ウスマン(右)が2度目の王座防衛に成功した(写真は19年12月、コビントン戦)(Photo=Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC)

 王者ウスマンはレスリングで活躍した後、2012年にMMAでプロデビュー。2015年のUFC参戦からは現在まで10勝全勝と無敗を誇る。昨年3月に4度の防衛を成功させたタイロン・ウッドリー(アメリカ)を破り王座を獲得。アフリカ人初のUFC王者となり、12月には5R TKOで王座を防衛、今回が2度目の防衛戦となる。

 対するマスヴィダル(アメリカ)は日本の『戦極』にも出場した経験を持つベテラン。09年には戦極ライト級ワンマッチで北岡悟とも対戦しTKOで勝利している。13年からUFCに参戦しライト級で活躍した後15年からウェルター級に階級を変更。昨年7月には飛び膝蹴りでUFC史上最速KOの“5秒”を記録、現在3連勝と勢いに乗っている。

 1R、左右のローを当てていくマスヴィダルだが、その足を取りウスマンがテイクダウン。しかしここは強打させずに立ち上がる。マスヴィダルは左右にスイッチし、掴まれるのを恐れず蹴っていく。思い切りよくパンチを振るっていくマスヴィダルだが、ウスマンは小さく頭を下げるダッキングを合わせ直撃させない。

 2R、ウスマンは片足、胴とタックルを連続。しかしマスヴィダルは金網を背にこらえ、クリーンテイクダウンに至らせない。足の甲を踏みつけるウスマン。マスヴィダルは腹へのヒザ蹴りで対抗する。両者体が離れるとマスヴィダルは右ストレートを振るうが、ウスマンも手を前方に伸ばして弾きディフェンスする。

マスヴィダルをパンチで追い詰めるウスマン@ufcより

 3R、ウスマンはタックルから金網に押し込む戦法を徹底。マスヴィダルが脇を差し返して体が離れても、すぐにタックルで押し込む。ラウンド終盤、マスヴィダルの右スーパーマンにタックルを合わせてテイクダウン。立ち上がるマスヴィダルをウスマンは投げ、グランドで上を取ってラウンドを終える。

 4Rもウスマンは金網に押し込む戦いを続行。マスヴィダルの足の甲を踏み、体が離れてもすぐさま再度のタックル。マスヴィダルはここから逃れるのに追われ攻撃を繰り出せない。ようやく金網際から逃れてもマスヴィダルは疲労が見える。

 5R、ウスマンがタックルをこらえたマスヴィダルを横に投げテイクダウン。マスヴィダルは消耗もあるか立ち上がれない。ようやく立ってラスト30秒で体を離しミドル、跳びヒザと放つもウスマンは当てさせずに試合を終える。

 判定は50−45、50−45、49−46の3−0でウスマン。圧勝で2度目の防衛を果たした。

 試合後、ウスマンは「彼はしっかり準備し強さを見せてくれた」と急遽の出場となったマスヴィダルを労い、「早く通常の試合をできるようになるといいですね」とコロナ禍の現状を踏まえたコメントを残した。

※その他試合結果はこちら

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