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【UFC】元王者ウィテカー、再起戦で復活勝利

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2020/07/26(日)UP

WME-IMG
『UFCファイトナイト・ファイトアイランド3』
2020年7月26日(日・日本時間)
アラブ首長国連邦アブダビ・UFCファイトアイランド

▼メインイベント ミドル級マッチ 5分5R
〇ロバート・ウィテカー(ニュージーランド)
判定3-0 ※三者とも48-47
●ダレン・ティル(イギリス)  

前蹴りを放つウィテカー(右/2018年6月9日 UFC 225ヨエル・ロメロ戦より)Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

 ウィテカーはUFC7連勝の後、17年にヨエル・ロメロに勝利し暫定王座を獲得(半年後ジョルジュ・サンピエールの王座返上により正規王者に)。空手ベースの鋭い打撃を得意とする。しかし昨年10月イスラエル・アデサンヤにTKO負けし王座を失った。王座陥落により燃え尽きたともインタビューで語ったが、練習を再開し再起の一戦に臨む。

 対するティルは、17勝1分無敗という驚異の戦績を引っさげ、18年9月に自身初となるUFC世界ウェルター級タイトルマッチに臨んだが、当時の王者タイロン・ウッドリーに一本負け。続く昨年3月、ホルヘ・マスヴィダルと対戦したが左フックで2RKO負けを喫した。しかし同年11月にミドル級へ転向すると、当時同級4位のケルヴィン・ガステラムに判定勝利し、新階級のスタートを切った。 

 オーソドックスのウィテカーに対しサウスポーのティル。踏み込んだウィテカーにティルは左ヒジを合わせウィテカーが倒れるが、ここはすぐに立ち上がって再び向き合う。

 リーチでまさるティルは左ストレート、左アッパーと襲い、ウィテカーにケージを背負わせる。左ハイキックも飛ばすティル。ウィテカーも右ハイキック、右クロスと放つが、ティルはよく見て当てさせない。カーフキック気味のローを当てるウィテカー。

キックを放つウィテカー(@ufcより)

 2R、ティルのローにウィテカーはパンチを合わせていき、踏み込んでの右クロスを当てティルをダウンさせる。グラウンドでガードを取るティルだが、ウィテカーはパンチを入れながらパスガードを仕掛けハーフガードに。ヒジを入れたウィテカーだが、ここでティルが立ち上がり体を離す。

 ティルは左ストレート、ウィテカーは右ストレートのフェイント&モーションを見せ、互いに警戒して前に出られない。

 3R、ティルは左ストレートを放たんとするフェイントで威嚇する。ティルの左ハイキック、ウィテカーの右ハイキック、どちらもスウェーで蹴りをかわし合う。察知の鋭い両者はどちらも打撃を当てさせない。ウィテカーがティルの前足(右足)にタックルに出るが、これは取り切れず体を離す。ウィテカー2度目のシングルレッグもティルはこらえる。

 4R、両者打撃での神経戦が続く。2分が経過し、踏み込んでの左ストレートを当てたティルだが、続いての左はウィテカーが当てさせない。連続でのヒットは許さず、再び両者はジリジリとした見合いに戻る。残り1分を切り、片足タックルに出たウィテカーだがティルは取らせない。

 5R、ウィテカーの右スイングフックをかわし、ティルが左ストレートを当て前に出てくる。だが、やはりウィテカーは連続でのヒットは与えない。ウィテカーはパンチの中にタックルを織り交ぜるが、ティルもやはりテイクダウンさせない。ウィテカーは左ローを連続で決めティルを嫌がらせる。左耳付近から出血の見られるウィテカーだが、片足タックルから背後に回りテイクダウン。ティルがすぐ立ち上がるが、攻勢点を上げるのに成功する。

 判定は3者48-47でウィテカー。王座陥落後の再起を飾った。

※全試合結果はこちら

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