【UFC】ミオシッチ、コーミエとの決着戦を制し王座防衛
▲左ストレートを叩き込むミオシッチ
WME-IMG
『UFC 252』
2020年8月16日(日・日本時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス UFC APEX
▼ヘビー級タイトルマッチ
〇スティーペ・ミオシッチ(アメリカ)
判定3−0 ※49-46、49-46、48-47
●ダニエル・コーミエ(アメリカ)
両者はヘビー級王座を巡り3度対戦。初戦は18年7月でコーミエが初回KO勝ちして王座を獲得(コーミエは2階級制覇を達成)、第2戦は昨年8月でミオシッチが4RにTKO勝利で王座を奪い返した。両者3度目の対戦にして決着戦となる。
1R、距離を詰めんとするコーミエをミオシッチはジャブとロー、ボディフックでけん制。コーミエは片足タックルから組みつき、ミオシッチを押し込むが、ここは深追いしない。
ボディフック、右クロスとパンチを散らすミオシッチに対し、コーミエは右スイングフックでミオシッチに一瞬腰を落とさせる。
2R、ミオシッチはジャブ、ボディ、右ストレートとやはりパンチを散らす。コーミエはパンチに前蹴りを織り交ぜ対抗。ミオシッチは前回試合の流れを変えた左ボディフックを入れていく。ラウンド最後、ミオシッチは右フックを入れてコーミエを倒し、マウントポジションを奪って終える。
3R、コーミエは疲労と失速が見られる。ミオシッチは右ストレートで襲い掛かり、コーミエは組みつき、金網を背にこらえる。ラウンド後半、金網際から出るもコーミエはミオシッチの右クロスを浴びてしまう。また、その前にミオシッチの左手の指が目に入っており、コーミエは抗議する。
4R、コーミエは左目が塞がっておりミオシッチの右クロスを被弾する。コーミエも視界が悪い中で振るった右フックでとらえる。だが胸を合わせての組み合いとなると、ミオシッチが金網まで押し込む。
5R、コーミエがパンチを振るって組みつき押し込むが、ミオシッチが体を入れ替える。両者体が離れ、再び組み合いになってもやはり押し込むのはミオシッチ。ミオシッチが右クロス、コーミエが右ショートフックを当てるがどちらも決定打とはならず。両者消耗があり苦しい様子。
判定は49−46、49−46、48−47の3−0でミオシッチ。決着戦を制するとともに王座を守った。
先にインタビューに答えたコーミエは「彼は強かった。クリンチも強かったし。今日は彼が取りました。テイクダウンも難しかった。彼は無理をしませんでした。(目は)焦点が合わず、今も見えていません。言ってもしょうがないことです。レフェリーが聞いてくれず、見えないままやっていました。(今は)ヒドい気分です。3部作の最後で負けた方になってしまいましたから。今後タイトル戦はないかな。タイトル以外の試合に興味はないし、これでヘビー級で最後の試合かもしれません。本当にありがとうございました」とヘビー級からは撤退を匂わせインタビュースペースを後にした。
対して王座を守ったミオシッチは「疲れました。早く家に帰りたいです(苦笑)。簡単な試合じゃないのは分かってました。彼には幸せな人生を送ってもらいたい。“3部作”に決着がついてよかったと思います。最初にテイクダウンを奪われちょっと焦ってしまいました。プランはありましたがダメでした(苦笑)。まず明日朝起きて普通に過ごします。そして子どもたちと遊びます。水曜日にはまた年を取るので人生を楽しみます。今年の夏はゆっくりしたいです。ありがとうございました」と疲労のにじむ顔で勝利を噛み締めた。
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