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【DEEP】元パンクラス王者・阿部、元修斗王者・佐藤との乱打戦をスプリットで制し勝利

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2020/08/23(日)UP

流血の激戦を制した阿部(右)写真提供:DEEP事務局

DEEP事務局
『skyticket presents DEEP 95 IMPACT』
2020年8月23日(日)東京・ニューピアホール

▼第9試合 メインイベント DEEPウエルター級5分3R
●佐藤洋一郎(KATANA GYM)
判定1−2 ※28-29、29-28、28-29
〇阿部大治(フリー)

阿部のパンチがヒット 写真提供:DEEP事務局

 佐藤は剣道、日本拳法、ボクシングと豊富なバックボーンを持ち2008年にプロデビュー。10年3月にカン・ミンジョンを下し修斗環太平洋ミドル王座を獲得した。DEEPへは2016年に初参戦。直近のMMA戦では19年のDEEPで悠太、安西信昌に連敗。2020年の初戦勝利を目指す。

 対する阿部は元ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト。2017年にはUFCへ参戦しデビュー戦でいきなり白星を上げた。しかしその後2連敗でUFCとの契約を終了。18年10月から舞台をONEへ移すも、ルイス・サントスに1RKO、19年7月にはエブ・ティンに2R一本負けを喫し4連敗。新たな舞台にDEEPを選んだ。 

佐藤のローと阿部のパンチが交差する 写真提供:DEEP事務局

 1R、開始から佐藤がパンチを振るっていくが、阿部は目先でこれをかわし左フック・右ストレートと振るって当てる。早々に距離感を掌握したかの阿部は足払いで佐藤をコカすが、阿部は立ってこいと手招きしてスタンド勝負を要求する。

 左インローから左フック・右クロスで襲う阿部。劣勢の佐藤はガードを固める場面も見られる。余裕を持って試合を進める阿部はジャブとストレートを伸ばし、佐藤を懐に入らせない。しかし佐藤も阿部のボディにミドルを放って進入を阻む。

 2R、佐藤の右ローをキャッチしながら阿部は右ストレートを浴びせ佐藤が倒れるが、阿部はやはりここも佐藤を立たせる。

 佐藤がタックルに出ても阿部は切ってやはり立ち続ける。佐藤のジャブ・右クロスを目先でかわす阿部。しかし手数の減った阿部に次第に佐藤のパンチ(左右フック・ジャブ)が当たってくる。佐藤の右クロスがとらえ阿部は一瞬腰が落ちる。そして組みついた佐藤が阿部をテイクダウンして2Rを終える。

写真提供:DEEP事務局

 2R後半でペースを取った佐藤は3Rが始まると左フックを当てて阿部をグラつかせ、タックルでテイクダウン。阿部が立っても佐藤は再度組みついて逃がさず、グラウンドへ戻す。阿部もグラウンドで体を動かしガードポジションへ。そこから足で佐藤を跳ね上げ立ち上がってスタンドへ戻る。左右フックに左アッパーとパンチを振るう阿部に佐藤は左ミドルで応戦して終了となる。

 判定は29−28(阿部)、29−28(佐藤)、29−28(阿部)の2−1で阿部。接戦を制しDEEP初戦を勝利した。

 マイクを取った阿部は「メインはKOじゃなきゃいけないのに、KOじゃなくすみませんでした。またDEEPを盛り上げたいと思うので、よろしくお願いします。今日はたくさんの応援ありがとうございました」とDEEPでの続闘、そして盛り上げを誓った。

 試合後のインタビューでは「KOを見せないといけなかったのに、申し訳なかったですけ。とりあえず勝てたのは良かったけど、次回はもう少し作り上げていきたいです。(DEEPに関しては)最高だなって、会場の雰囲気も良かったし。1Rで倒せるかなって思ったけど、打たれ強くて後半ペース掴まれた部分もあったのでうまかったですね。今後は、スタイル的に一発で倒す、見ているお客さんが面白いって思ってもらえるスタイルを突き詰めていきたいですね」

※全試合結果はこちら

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