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【K-1】杉本仁が右フックで加藤久輝からダウン奪取、延長戦を制し勝利

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2020/09/22(火)UP

杉本(右)が1年4か月ぶりの試合でダウンを奪い判定勝利

K-1実行委員会
『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1秋の大阪決戦~
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪

▼第5試合 スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R
●加藤久輝(ALIVE)
延長判定0-3 ※三者とも8-10
○杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
※本戦は1-0(30-29、29-29、29-29)

 加藤は日本人の父とフランス人の母から生まれ、ハンドボールの日本代表に選ばれたこともある異色ファイター。大道塾では全日本重量級5連覇、第2代HEAT総合ルールミドル級王者など、多くの実績を残している。K-1初参戦試合では上原誠を撃破する衝撃のデビュー。今年3月には過去に勝利しているK-JeeにKO負けを喫し、今回が再起戦となる。

杉本の右がヒット

 対する杉本はシルバーウルフ期待の重量級戦士。12勝のうち9をKO勝利しており、その中には2018年5月の愛鷹亮戦が含まれている。2019年5月の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメント準決勝でK-Jeeに敗北して以来の再起戦を迎える。

 1R、サウスポーの加藤が重い左ロー、ミドルで前進。杉本の右ミドルに合わせた加藤の左ストレートにバランスを崩され、杉本が転倒させられる。立ち上がった杉本は手数を返すが、青コーナーに詰められた杉本へ加藤が左ストレートが襲いかかり、こめかみをかすめた加藤のパンチで杉本がひざを揺らす。

 2R、杉本が右インローを狙うが、加藤に空転させられリズムを作れない。杉本の入り際に加藤が左ボディストレート、左ミドルで応戦。突き放されながらも杉本が前進し、細かく左右フックをヒット。疲れの見える加藤を青コーナーに詰めるシーンも見せる。

 3R、加藤がプレッシャーをかける中、杉本が下がりながら左ローを連打。加藤は大きな単発のパンチで杉本を体ごと押し戻すが、杉本の手数は減らず主導権を引き寄せる。青コーナー付近でパンチの交換をする両者。重さが残る加藤のパンチに対し杉本は右ハイキック。両者スタミナを消耗しきった状態で試合終了のゴング。ジャッジ1者が加藤を支持したが、2者がドローとし勝敗は延長戦へ持ち込まれた。

 延長R、加藤が足を使い杉本の左側へ回るようにサークリング。そこへ加藤を追うように放った杉本の右フックが、加藤の顔面を打ち抜きダウンを奪う。立ち上がった加藤をロープに詰め、杉本が左右フックから右ミドル、右ハイキックを乱れ打ち。加藤は逆転を狙ったバックハンドブローを放ち、1発目は空振り。しかし2発目が浅く杉本の顔面をとらえ、杉本が動きを止める。

 加藤は右の大きなアッパーを突き上げるがヒットは浅く、杉本は体ごと加藤を押すように前進。最後まで手数を出し、加藤に逆転の一発を許さなかった杉本がダウン分のポイントを守り判定勝利を手にした。

全試合結果はこちら=2020年9月22日

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