【K-1】王者・江川優生が敗れる、椿原龍矢の当てさせない巧さ(動画あり)
K-1実行委員会
『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1秋の大阪決戦~』
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪
▼セミファイナル 第10試合 スーパーファイト/-58kg契約/3分3R・延長1R
●江川優生(POWER OF DREAM)
判定0-2 ※29-30、30-30、28-30
○椿原龍矢(月心会チーム侍)
江川はシャープなボクシングテクニックを武器とし、2019年11月の第3代K-1 WORLD GPフェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続1R KOという快挙でベルトを腰に巻いた。今年3月の『K’FESTA.3』で王者としての初戦を迎える予定だったがケガで欠場。約10ヶ月ぶりのリングを9月大阪大会で迎えることとなった。
対する椿原は2015年にK-1甲子園へ初出場し決勝進出、翌16年も決勝に進出し、17年には悲願の優勝を成し遂げた。プロデビュー後はK-1、Krushを主戦場に戦い、今年7月には江川優生に勝利した実績を持つ桝本翔也を失神KO。地元となる大阪大会でK-1王者・江川と対戦するチャンスを得た。
1R、軽いステップから左ジャブを伸ばす江川。椿原は右ミドルでけん制。江川の剛打に臆することなく、椿原から積極的に手を出していく。江川の入り際に鋭い左ジャブを突き刺す椿原。手を出した直後はポジションを変え、飛びヒザ蹴りでリズムを変える上手さを見せる。
2R、足を使いリングを丸く使う椿原は、突進に合わせてヒザ、右フック、右ミドルとバリエーションの多い攻撃で迎え撃つ。江川はやや強引に距離を詰めパンチを振るうが、江川を中心に丸く回る椿原が距離をキープし、江川のパンチを空転させる。
3R、江川のパンチに合わせて椿原が右ストレート。激しい打ち合いには応じないが、小まめにタイミング良くパンチをヒットさせる椿原に江川から焦りが見える。フットワークとボディワークを巧みに操り、江川の打撃を空転させ続ける椿原。明確な有効打を許さないまま終了のゴングを迎えた瞬間、椿原は勝利を確信し右手を突き上げた。
ジャッジは1名がドローとしたものの、残り2者は椿原を支持。ノンタイトル戦だが、当座決定トーナメントを全試合1R KOで制した怪物・江川を封殺した椿原が大番狂わせを演じた。
涙を流しながらマイクを握った椿原は「この試合組ませてもらって、もちろん大番狂わせ起こすとか言ってましたけど、大きなことを言ってて、すごい心が辛くなるときもありました」と苦しい心境だったことを明かした。そして「もしいけるんやったらベルト挑戦させてください」と、中村拓己プロデューサーへ正式な王座挑戦を直訴した。
▼この試合動画はこちら
●編集部オススメ
・王者・江川優生が参戦「ボコボコにする」対するは江川に勝った男をKOした椿原龍矢
・江川優生、王者として初戦の計量パス、対する椿原龍矢「最強の選手を倒して僕が最強になる」
・地元・大阪で大抜擢の椿原龍矢、王者・江川優生を倒し「大阪ジャパニーズドリームを実現させる」=9.22
・芦澤竜誠危うしか、前田日明や久保優太が“対複数戦”警告とアドバイス
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!