【ONE】“中国最強女子”ション・ジンナンが4度目の防衛成功、ティファニー・テオを判定で下す
ONE Championship
『ONE:INSIDE THE MATRIX』
2020年10月30日(金)シンガポール・インドアスタジアム
▼第3試合 ONE世界女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ション・ジンナン(中国/王者)
判定3-0
●ティファニー・テオ(シンガポール/ランキング1位/挑戦者)
※ジンナンが4度目の防衛に成功
ション・ジンナン(32=中国)はここ数年急速に発展する中国MMAを代表する女性ファイター。ベースのボクシングを軸に破壊力ある打撃でKO/TKO率71%を誇るストライカーだ。2014年MMA(総合格闘技)でプロデビューを果たし、2018年1月のONE初代世界ストロー王座決定戦で中国人初のMMA王者となった。戦績は14勝(9KO)2敗。今回が4度目の防衛戦。
対するティファニー・テオ(30=シンガポール)はボクシング王者の経験を持つストライカー。通算成績9勝1敗で、この唯一の敗戦は2018年のジンナンにTKOで敗れたタイトル戦。以降、ミシェル・ニコリニ(ブラジル)、三浦彩佳を破り、再びタイトル挑戦権を手にした。
1R、右構えの両者。序盤からスピードある打撃の展開。長いジャブを放つテオ。ジンナンは時折、右のオーバーハンドを放つ。お互い自分の距離リズムを作る。遠い間合いの両者。ジャブ、ボディと高低差をつけながら、徐々にパンチをテオの顔面に入れるジンナンが優勢か。
2R、序盤からさらにスピード、パンチの回転数を上げる両者。右の上から叩きつけるようなオーバーハンドを何度も出すジンナン。テオの左目にダメージが。テオが首投げから袈裟固め、テイクダウン。
しかし、すぐに立つジンナン。正対から引き込むテオ。テオは下から腕を取りにいくが、ジンナンが腕を外し、トップからパウンド。このラウンドはテオの体力消耗、ダメージが目立つ。
3R、ジンナンの右ローに足が流れるテオ。ジンナンは繰り返し右のオーバーハンドを出していく。センターを取るジンナン。サークリングするテオ。テオは攻撃の手が出ない。
テオの右のハイキックがジンナンの顔面にヒット。しかし、ジンナンは両手を広げ、“効いていない”のジェスチャー。依然、試合の主導権はジンナンだが、その集中が切れ始める。
4R、再び中央を取るジンナン。テオが組みにいく展開。ケージを背にするジンナンだが、テオはテイクダウンに繋げられず。ジンナンは右のオーバーハンドで自分の距離を守る。
5R、踏み込んだボディ、右のロングフックで自分の“安全圏”を作るジンナン。最終ラウンドで攻めるテオ。追い足で打撃を当てに行くが、守りの固いジンナンに踏み込めない。テオがテイクダウン。しかし、ジンナンは両足でテオを跳ね上げ、立ち上がる。
再び組みに行くテオ。終盤、両者は打ち合うが、決定打ならず。テオは顔面が腫れ上がり、ダメージの深さが見える。結果は、ジンナンが判定3ー0で勝利し、4度目の防衛に成功した。
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