【K-1】壽美が大号泣の勝利、憧れの女王・KANAに日本人として初の土をつける
K-1実行委員会
『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター
▼第9試合/スーパーファイト/K-1女子フライ級/3分3R・延長1R
●KANA (日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定0-3 ※28-29、29-30×2
〇壽美(日本/NEXT LEVEL渋谷)
KANAは、“クラッシャー・クイーン”の異名を持ち、女子選手離れした攻撃力で第2代・第4代Krush女子フライ級王座に輝いた。18年にはK-1デビューを果たし、その翌年12月に念願の初代女子フライ級王座決定トーナメントが開催されると、1日2試合を勝利し、王座を戴冠した。今年の3月には海外の強豪にKO勝利し、絶対王者を証明している。
対する壽美は、17年よりKrushに参戦して、着実に実績を作ってきたファイター。サウスポーから繰り出される左ストレートなど、威力のある打撃が持ち味だ。昨年8月にヨセフィン・ノットソンに敗れて以来、2連勝中と波にのる。
1R、サウスポーの壽美が序盤からミドル、ハイ、バックハンドと大技を出していく。KANAは前後にステップを踏み、ジャブからロー、ハイキックも。
KANAの入り際に、壽美の左フックがヒットする。さらにバランスを崩したKANAに壽美の左パンチが連続でヒット。しかしスピードはKANAか、ボディからの右フック、インローをヒットさせる。
ラストは壽美をロープ際に詰め、大振りフックをヒットさせるKANA。
2R、KANAが圧力を強める。壽美が左ミドルからの左ストレートを繰り出す。前足へのインロー、アウトローをヒットさせるKANA。
壽美は右手を前に出し、周り込みながら前蹴り、左ストレートを出しKANAを中に入れない。右ボディを入れるKANA。しかしKANAのローに合わせた壽美の左ストレートが当たる。
3R、壽美が前蹴りからストレートで前に出る。KANAはローから中に入り、大ぶりの右フックを当てる。前に出るKANAに、角度を変えながら下がる壽美がストレートを連続ヒット。
ラスト1分、壽美がアッパーからバックブローをヒット。ラスト30秒、焦ったかのようなKANAの大ぶりフックが空を切る。ラスト10秒KANAが右を当てるも、壽美は崩れず前蹴り、ストレートを返す。ここでゴング。
判定は29-28壽美、30-29×2壽美で、壽美が大番狂わせの勝利を獲得した。勝利判定を聞くと、壽美は感極まり叫んで跳ねまくる。泣きながら同門の紅絹らと抱き合った。
マイクでは嬉し泣きをしながら「今回自分のジムのメンバーや、家族、スポンサーの人たちが勝つと信じてくれました。だから絶対に勝ちにいくと決めてこの大会に挑めました。大好きなみんな、ありがとうございます。私はそろそろベルトがほしいです。そのためにもチャンスもらえるようにもっともっとがんばります」とKANAの持つベルト挑戦をアピールした。
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