【ONE】“野生獣”手塚裕之がラマザノフの“TD地獄”に苦戦し惜敗
ONE Championship
『ONE:INSIDE THE MATRIX III』
放送日時:2020年11月11日(金)
会場:シンガポール・インドアスタジアム
Photo by ONE Championship
▼第3試合 ウェルター級 5分3R
○ムラド・ラマザノフ(ロシア)
判定3-0
●手塚裕之(30=日本/ハイブリッドレスリング山田道場/TGF)
“野生獣”の異名を持つ手塚は第13代パンクラスウェルター級王者。パンクラスでの勝利7勝のうち5勝が打撃によるKOというハードヒッター。デビュー前にアメリカ・オレゴン州のジムに単身渡り、3年間現地で活動していた逆輸入ファイターだ。
19年6月に高木健太を下しウェルター級暫定王座を獲得し、同年10月のONE両国大会で修斗世界ウェルター級王者のエルナニ・ペルペトゥオに判定勝利。前戦は9月10日に行われた『Road to ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT』でグンダー・カルンダ(コンゴ)と対戦し1R KO勝利を飾った。
対するラマザノフは2014年にプロ総合デビューし、現在まで9戦全勝と無敗街道を走る。前戦は今年2月のONEデビュー戦で、ベ・ミョンホ(韓国)を1R TKOで下した。フィニッシュ率77%のロシアの強豪だ。
1R、挨拶代わりと言わんばかりに開始早々に飛びヒザを出す手塚。手塚は右のカーフを蹴っていくが、ラマザノフが打撃に付き合わず、組みつきバックコントロール。正面に回ったラマザノフがテイクダウンに成功。ケージを背負う手塚。ラマザノフがマウントポジション。ラマザノフのトップキープが目立つ流れ。
2R、手塚が左のボディショットをヒット。さらに、右ロー、ボディと当てていく。しかし、再びラマザノフがダブルレッグからトップポジション。完全に有利なポジションを奪われる手塚。バックを取られた中で手塚がキムラロックをとりにいくが、ラマザノフはスラムでこれを返す。
3R、手塚が右のカーフキックを連打。ローからハイ、スーパーマンパンチと積極的に攻める。手塚のボディショットがラマザノフにヒット。ラマザノフが嫌がる表情をみせる。テイクダウンを狙うラマザノフ。1度は切る手塚だが、しつこく仕掛けるラマザノフがついにテイクダウンに成功。再び、ラマザノフがトップを取る展開。手塚に目立ったダメージはないものの、ラマザノフのトップコントロールになす術がない。最後は強烈なスラムでゴング。
結局、ラマザノフが判定3-0で勝利。豪腕対決が期待された対戦だったが、ラマザノフが得意のレスリング技術を見せ、手塚を“テイクダウン地獄”へ追い込み圧勝した。敗れた手塚は連勝記録が5でストップした。
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