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【ONE】元DEEP王者・和田竜光が復帰Vならず、割れた判定でヨッカイカーに敗北

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2020/12/18(金)UP

割れた判定で憮然とした表情の和田(左)

ONE Championship
『ONE:COLLISION COURSE』
2020年12月18日(金)シンガポール・インドアスタジアム

▼フライ級MMA 5分3R
●和田竜光(日本)
判定1-2
○ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

 和田竜光(32=日本)はDEEPフライ級(-56.7kg)王座を2度獲得。国内軽量級でトップクラスの実力を誇る。柔道出身ながら打撃を得意としており、特に相手のふくらはぎを蹴るカーフキックは破壊力抜群だ。

11ヶ月ぶりの復帰戦に挑む和田

 ONEでは18年7月の初陣を判定負けで落としたが、同年11月の2戦目で一本勝ち。昨年はフライ級トーナメントで準決勝まで勝ち進むも、元UFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソン(米)に判定負けした。今年1月にはブラジルMMA王者に完勝し、再起を遂げており、今回は11ヶ月ぶりの復帰戦となる。

 対するヨッカイカー(29=タイ)はムエタイで100戦近くの戦績を持ち、アグレッシブなTVマッチ『MAXムエタイ』のフライ級王座を戴冠した。MMA戦績は6勝2敗で、6勝のうち5つはムエタイの打撃によるKO勝利だ。ONEには今年7月に参戦し、パンチで1R KO勝利、続く8月はローキックでKO勝利している。当初、和田の相手は韓国ファイターのキム・デファンだったが、1週間前にこのストライカーへと変更された。

バックコントロールで試合の主導権を握る和田

 1R、和田はオーソドックス、ヨッカイカーはサウスポー。和田は序盤すぐにタックルしケージに押し込む。立った状態でバックに回った和田がおたつロック。ヨッカイカーが後方に倒れこむが、グラウンドでもバックキープの和田。和田はバックからヒジ、パンチをヨッカイカーに浴びせる。

 2R、組み際の攻防からヒジを振るヨッカイカー。遠目の間合いで足を走らせるように和田の前足にインローを浴びせる。ヨッカイカーのインローが和田の金的を直撃し、試合が一時中断。再開後、組んでいく和田。ケージ際で投げて、テイクダウン成功。ハーフからパスガードしサイドにつくが、ヨッカイカーが立ち上がる。

ヨッカイカーのローキックが和田にヒットする

 3R、ケージに押し込む和田。ヨッカイカーのヒザが和田の金的に入り、2度目の試合中断。再開後、中盤に和田の右ストレートがヒット。そのままケージに押し込む和田。
 和田のノーモーションの右が再びヨッカイカーの顔面にヒット。お見合いの状態が続き、タイムアップ。
 判定は21のスプリットディシジョンでヨッカイカーの勝利。お互いダメージのない中、ヨッカイカーのローキックが印象的に優位だったか。敗れた和田は驚きの表情だった。

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