【UFC】剛腕ガヌーが衝撃KO勝利でミオシッチを下し新ヘビー級王者に、試合後ジョン・ジョーンズに宣戦布告
WME-IMG
『UFC 260』
2021年3月28日(日・日本時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
▼ヘビー級タイトルマッチ 5分5R
●スティペ・ミオシッチ(アメリカ)
KO 2R0分52秒 ※左フック→パウンド
〇フランシス・ガヌー(カメルーン)
※ガヌーが新王者に
ヘビー級タイトルマッチは3年ぶりの再戦。王者・ミオシッチはレスリングのベースと、卓越したボクシングテクニックを武器に2016年、ファブリシオ・ヴェウドゥムをKOしてヘビー級王座を獲得。その後3回の防衛を重ねるが2018年ダニエル・コーミエに敗れて陥落。
しかしダイレクトリマッチで翌年コーミエからベルトを奪還すると続くラバーマッチでもコーミエを下し現在2度の防衛中。現役の消防士でもありながらUFC王者としても活躍し、現在敵なしの状態だ。
対するガヌーはカメルーン出身で、粗削りながら野性的な打撃で衝撃的なKOを積み重ねるヘビー級屈指の剛腕ファイター。ミオシッチとは2018年1月に対戦もそのテクニックに完封され判定負け。さらに続くデリック・ルイス戦にも敗れ連敗を喫したがそこから驚異の復活を遂げる。
2018年から4試合を戦いすべて1RでのKO勝利。しかも4試合の合計タイムが3分にも満たない秒殺劇でミオシッチとのリベンジマッチへとこぎつけた。
1R、距離を取ってゆったりとリズムを刻む両者。カーフキックはガヌー。さらにボディストレートから左で顔面を狙う。ミオシッチはしっかりと見てパンチをさばきながらインローを当てると片足タックル。しかしガヌーは切るとバックへ回り亀になったミオシッチへパウンド。ミオシッチは立って離れるとまたもインロー。ガヌーはジリジリとプレッシャーをかけつつオーバーハンドの長いパンチを飛ばす。
2R、ジャブを飛ばすミオシッチ。ガヌーは1Rと同じくオーバーハンドのパンチを振ると、踏み込みながら右、左の逆ワンツー。この左でミオシッチは尻餅をつくようにダウン。ガヌーは立ったミオシッチを金網に詰めクリンチアッパーを連打。
ミオシッチは金網際から抜け出すと右ストレートを返す。しかしガヌーは続けて左を放ってきたミオシッチへカウンターで左フック。この一撃でミオシッチは後ろへぐにゃりと折れ曲がるようにダウン。ガヌーが飛び掛かるようにパウンドを落とすとレフリーが試合を止めた。リベンジマッチを制したガヌーがヘビー級新王者となった。
試合後インタビューに応えたガヌーは「最高の気分だ。若いころに必ずトップに立つと自分自身に約束した。そしてそれを証明することができた。それは回りと自分自身が私を信じてくれたから」とコメント。
「こんなことを言うとおかしいが、前回の(ミオシッチとの)試合すら負けたと思っていない。すべてが自分の学びとなってそこから成長することができた」とミオシッチとの1戦目を振り返った。
そしてTwitterで元ライトヘビー級王者、ジョン・ジョーンズがガヌーとの対戦をアピールしていることについて聞かれると「7月、8月、いつでもいい。彼が準備できているなら」と対戦へ前向きな姿勢を示した。
▶︎次ページ(動画あり)は、ガヌーがミオシッチをKOした直後の衝撃シーン
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