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【ONE】澤田龍人が悔しい2連敗、元五輪キューバ代表レスラーのバラートに翻弄される

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2021/07/31(土)UP

2連敗を喫した澤田(左)©️ONE

ONE Championship
『ONE:BATTLEGROUND』
730日(金・日本時間)シンガポール・インドアスタジアム

▼総合格闘技 ストロー級
●澤田龍人(日本)
判定0-3
○グスタボ・バラート(キューバ)

肩越しのミドルを放つ澤田©️ONE

 澤田はONEの登竜門大会「ONEウォリアーシリーズ」の出身で、現在は開催地であるシンガポールのイヴォルブMMAで練習を積む選手。過去3試合の戦績は2勝1敗で、今年4月の『ONE on TNT III』でミアオ・リータオ(中国)に判定で敗れた。

 再起戦の相手となるバラートは12年ロンドン五輪・レスリング(グレコローマン)のキューバ代表という経歴を持つ実力者。19年4月のONEデビュー戦で和田竜光とフライ級世界グランプリ(WGP)1回戦を争い判定負け。現在3連敗中とONEでは結果を出せていないが、その実力に陰りはなく、澤田にとっては侮れない相手だ。

パウンドを落とすバラート©️ONE

 1R、澤田はオーソドックス、バラートはサウスポーの構え。前蹴りや右ミドルで自分の距離を作る澤田。身長の低いバラートはオーバーハンド気味の左フックを当てながら接近戦を仕掛けようとする。澤田がシングルからテイクダウンを狙い、流れからバックテイク、腕十字を仕掛けるが、回避される。バラートが組み合った状態からヒザ蹴りを出すが、これが2度目のローブロー。喧嘩四つの両者でローブローが当たりやすくなっている。

澤田が腕十字を仕掛ける場面も見られたが。©️ONE

 2R、大きく左フックを振り回し、組みに持ち込むバラート。澤田から巧みにバックを奪い、さらに抱え上げ投げを連発する。バラートのパワーに翻弄される様子の澤田が亀の状態になるが、バラートがヒザ攻撃。澤田が防戦一方となる。後手に回る印象の澤田。プレッシャーをかけながら前進するが、次の手が出ない。

 3R、バラートが飛びヒザ蹴りから前足を振るとバックステップした澤田の下腹部にヒット。この試合3度目のローブローで、バラートに1枚目のイエローカードが与えられる。勢いの止まらないバラートがテイクダウン成功。バックテイクからスープレックスと再び澤田を投げる。スタンドの状態でバックを取られた澤田がキムラを仕掛けるがバラートが回避。さらに、バラートの強力なクラッチを外せない。
 バラートがリフトアップしテイクダウンに成功。澤田は立ち上がるも再び潰され、バラートがトップからグラウンド&パウンド。ラウンド終盤、バラートがバックテイクから打撃を落とすが、バラートのパンチが澤田の後頭部に当たり、バラートはこの日2度目のイエローカード。しかし、試合をコントロールしたバラートが判定3-0でONE初勝利。一方の澤田は2連敗となった。

▶︎次ページ【動画】は、元五輪キューバ代表レスラーのバラートが強烈ヒザ蹴り!

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