【ボクシング】パッキャオ接戦も判定負け、ウガスのリーチと右フックに苦しむ、引退は「もう少し休んでから考える」(試合結果)
本日22日(日本時間)米ラスベガスTモバイルアリーナにて行われた『プロボクシングWBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチ』でWBAウェルター級スーパー王者のヨルデニス・ウガス(35=キューバ)がWBAウェルター級休養王者のマニー・パッキャオ(42=フィリピン)を判定3-0で下しスーパー王座の初防衛に成功した。
サウスポーのパッキャオは右のジャブ、右フックをヒットさせていく良い立ち上がり。9cm身長の高いウガスはオーソドックスの構えから伸びるジャブ、ボディストレートでラウンド後半から反撃しペースを握り始める。
3Rにはパッキャオが右ストレートでロープに追い込むとボディブローでウガスの動きを止める。しかし、以降のラウンドはウガスのリーチあるジャブ、そして伸びる強烈な右フックをヒットさせる。パッキャオは苦しみながらも5R後半から手数も多くなる。
8Rにウガスの右フックがヒットしバランスを崩すパッキャオ。以降、ウガスの右フックをガードしてもバランスを崩す場面が目立つ。
最終の12Rもウガスの大きく振りかぶった右フックでガードしながらも度々バランスを崩すパッキャオ。手数が少なくなるパッキャオだったが最後は反撃し、クリーンヒットは奪えずも試合を終えたが、判定はウガスとなった。
パッキャオは2019年7月の最終戦でキース・サーマンを破りWBAスーパー王者となったが、それ以降試合ができておらず、WBAは今年1月、パッキャオを休養王者に降格。レギュラー王者だったウガスがスーパー王者に昇格したが、パッキャオは元々持っていたスーパー王座を実力で取り戻すことはできなかった。
勝ったウガスは「言った通りだ、俺がチャンピオンだ。本当に強い相手だった。でも勝ったのは俺だ。チャンピオンを証明するために来たんだ」と語った。
負けたパッキャオは、2週間前にサウスポーのエロール・スペンスから、オーソドックスファイターのウガスに変わった。サウスポー対策をしてきたが、戦い方を変える必要性があった。そのことが敗因かと聞かれると「相手が変わっていろいろ対応しないと、と思っていました。確かに苦しい試合だった。微調整も大変だった。その辺が今日の問題点、対応力が足りなかったのかも知れません。(ファンに)こういう結果ですみません。今後についてはもう少し休んでから考えます」と引退の明言を避けた。
来年5月のフィリピン大統領選挙への出馬については「ボクシングより大変な問題が政局にはある」とし来月発表するとした。
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