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【ONE】“アジアのツヨカワ”スタンプ、ムエタイ技術で完封し女子アトム級世界GP決勝進出

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2021/10/30（土）UP

“アジアのツヨカワ”スタンプがアトム級GP決勝進出 ！©️ONE

ONE Championship
『ONE: NEXTGEN』
10月29日（金・日本時間）シンガポール・インドアスタジアム

▼アトム級世界グランプリ準決勝
〇スタンプ・フェアテックス（タイ）
判定3-0
●ジュリー・メザバルバ（ブラジル）
※スタンプが決勝進出

スタンプの蹴り足を掴んでパンチを繰り出すメザバルバ©️ONE

　スタンプは立ち技でも活躍し、試合入場時のダンスが印象的な“アジアのツヨカワ”ファイター。ONEでキックとムエタイの2冠を達成し、MMAでの3冠達成を目指しグランプリに参戦。前戦ではMMA初黒星を喫したアリヨナ・ラソヒナ（ウクライナ）にリベンジを果たして準決勝進出を果たした。

　対するメザバルバは修斗ブラジルなどブラジル国内プロモーションで活躍してきた選手で今年9月にはONE初参戦にして日本のベテラン、山口芽生に判定勝利。過去3年間負けがなく現在7連勝中。本来はスタンプとハム・ソヒが対戦の予定だったが、ハムの欠場により急遽の出場となった。

MMA進化のスタンプ、フルマウントを奪取！©️ONE

　1R、ケージ中央を取ってプレッシャーをかけるのはメザバルバ。スタンプは遠間からロー、ハイを蹴る。そのローを掴んで左のストレートはメザバルバ。スタンプはほぼパンチを出さず、ローとミドルを左右で蹴っていく。スタンプの蹴り足を掴んでパンチを入れるメザバルバはそこから組みに行く、四つで組みながらコツコツ太ももへヒザを当てテイクダウンを狙うメザバルバ。スタンプは一瞬倒されるがすぐに立ち、離れ際にパンチを放つ。

　2R、左、右のミドルはスタンプ。メザバルバのキックをバックステップでかわしつつキックを当てていく。しかしメザバルバはスタンプの右ミドルを掴むとそのままパンチ、スタンプも片足のままパンチを返す。組みの攻防からダブルレッグタックルでテイクダウンはメザバルバ。しかしスタンプはリバーサルに成功すると逆にマウントを奪取、そこから顔面へヒジを落とす。メザバルバはブリッジするもスタンプのキープは固く逃げられない。何とか反転したメザバルバにスタンプはバックマウントからパウンド、メザバルバはスタンプの両腕を抱えて防御する。最後はチョークも狙ったスタンプだが極めるには至らず。

勝利したスタンプ©️ONE

　3R、このラウンドも蹴り中心に距離を取っての攻撃はスタンプ。メザバルバも気合の声を発して左右のフックを振るが今一つスタンプを詰められない。前蹴り、ミドルで上手く自分の距離を保つスタンプ。判定での勝利を見据えてか前には出てこない。ローキックに、バックブローも混ぜて前に出るメザバルバだがその後の攻撃が続かない。最後まで距離を縮められないまま試合終了となった。試合は判定となり3－0で勝者はスタンプ。ムエタイファイターならではの蹴りの上手さを見せてメザバルバを完封し、フォガットの待つ決勝へと駒を進めた。

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