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【ボクシング】谷口将隆がTKO勝利!怒涛の連打で世界王座奪取

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2021/12/14(火)UP

『PXB WORLD SPIRITS』
2021年12月14日(火)東京・両国国技館

▼WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
◯谷口将隆(ワタナベ/挑戦者)
TKO 11R 1分8秒
●ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ/王者)

パンチの猛攻で谷口がTKO勝利する瞬間

 谷口は18年11月にWBOアジアパシフィック王座を獲得し19年2月にビック・サルダール(フィリピン)相手に世界に初挑戦も判定負け。昨年12月に王座決定戦をTKO勝利で決め、日本王座を獲得。今回そのタイトルを返上し再び世界王座に挑む。戦績は14勝(9KO)3敗。

 対する王者メンデスは19年8月に谷口に勝ったサルダールを判定で破り王者に。今回が3度目の防衛戦だ。サウスポーファイターで戦績は16勝(6KO)1敗。

 サウスポーの両者。1Rは谷口が前へ前へと出て、メンデスは落ち着いて距離を取り、遠い距離からのボディストレート狙い。

 2Rは互いに手数が増え、谷口は近づいて左右フックを振るうと、メンデスはクリンチの連続。
 ボディワークで谷口のフックをよけるメンデスだが、そこへ谷口の左フックが炸裂!メンデスがダウンする。 落ち着いて立ち上がるメンデス。

 3、4R、メンデスは左ロングフックでレバーを狙うなど、ボディの手数を増やす。谷口は変わらず懐へ入ると、左右フック、アッパーをヒットさせる。

 5R後半から谷口はフットワークを使い出しサークル、メンデスが追う形に。
 すると6R、メンデスが声を出して谷口をジャブ、ロングフックで追い回す。しかし後半、足を使っていた谷口が再度詰め始める。これを嫌がりクリンチのメンデスに、ホールディングの減点が取られる。

 7、8R、互いに足を止め、身体を押し付け合いながらの打ち合いが続く。谷口のボディアッパー、メンデスのボディフックがそれぞれヒット。8R最後に、メンデスの左右フックがクリーンヒット、谷口が少し腰を落とす。

 9R、続く接近戦。谷口のレバーブローが入り、そのままテンプルに左フックも。ゴング後、谷口が「取った」とばかりに右手を上げる。

 10Rの終わり、メンデスが左右のショートフックを強烈ヒット。あわやと思われるもゴング。

 11R、谷口の左の打ちおろしがクリーンヒット。よろけながら距離を取りロープに詰まるメンデス。谷口はロープから逃さずめった打ち。
 さらに谷口はコーナーに詰め、ボディを効かせると空いた顔面をフックで猛攻。ここでレフェリーが入り、試合を止める。TKOタイムは11R1分8秒。
 谷口が念願の王座を獲得した。

 ベルトを巻かれた谷口はマイクで「今、夢じゃないかなと思っています。僕が完封されたサルダール選手に、メンデス選手はしっかり勝って獲ってきたので。それにしっかり勝てたと言い切れると思うので、2年前の自分より強くなれたのかなってようやく自信が持てました」と、2年後しの世界戦での勝利を喜ぶ。

 また「挑戦者らしく、綺麗なボクシングも、かっこ良くもなくていいので。今日は勝つためだけに戦いました」とも。

 セコンドについた京口紘人にも「まさに彼は勝利の女神ならぬ、勝利の男の神様」と感謝した。

※全試合結果はこちら

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